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小説
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生い茂る新緑の中、爽やかな風を感じつつ、気づけばもうジリジリと…肌に差し込むような熱い熱い夏がきていた。



明日から夏休み。


皆、浮き足だっている。


僕も実はその1人。

早くホームルーム終わって条と家でくつろぎたいなぁ…今日は条が泊まりにくるんだ。



「なぁなぁ中嶋ー今日さ、クラスのやつらで夏休み前ってんでパーッと飲み会すんだけど中嶋も来ねぇ?」


いきなり話しかけてきたのは前に話したいと言ってきた斎藤くんだ。


あれ以来ちょくちょく話している。


まぁ、条は少しいじけるけど…


斎藤くんはいかにもなスポーツマンタイプだ。野球部に所属している。短髪で長身でガタイも良い。

ひょろい僕は憧れんばかりだ。


条もスタイル良いけどまたタイプの違う感じ。




「あ、綾瀬も誘ってよ!!女子がうるせーのよ。綾瀬つれてこいって!!」



複雑な気分…



「良いよ…言うだけ言ってみる。」



「じゃ、後で俺下駄箱にいるから返事聞かせて〜!!」

じゃーねーと去って行った。


付き合いも大事だよね。
たぶんやだって言うけどね。





「やだ。」

ほらね。


「なーんで誘いうけてくるのー。今日はお泊まりデートじゃあん。」


「そうだよね…僕、あまりクラスの人たちと話して来なかったし…条もいるならって…」

しゅん…
頭を垂れて反省。


「ほんとにごめんね?僕、今断ってくるねっ」


斎藤くん、まだ下駄箱にいるはずっ



ガシッ


「あ、なに?」


行こうとしたら条が腕を掴んだ。


「…そう言われちゃ俺だって断れないでしょ。可愛い尋のために…行くよ。」



条…



「嬉しい…ありがとう!家に帰ったら…条が望むこと何でもしてあげるからねっ」


ダッ
走って下駄箱へ。

斎藤くんに返事しなきゃ!





「今尋…何でもって…何でもって…!!
ナニしても良いのかっ!!あんな事やこんなetc…」



期待に胸膨らます変態がここに1人…


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