小説
C
「あ、そだ尋、俺バイトだから今日は一緒に帰れないや」
あ、条は洋服屋さんのアルバイトをしていたんだ。
「うん、解った。頑張ってね」
「おー!ありがとう♪」
さて…今日は1人で帰るか。
あ、父さんが今日は帰ってるなー
なんか作ってあげよう。
スーパーに寄って帰った。
僕のマンションの三階まで階段で。
何気に鍛えてみる。
あ、鍵開いてる。
もう、不用心だなぁ…
「ただいまぁー」
…
「ただいまぁーお父さーん?」
ダダダダダダダダダ
きたっ
「ひーーーろーー」
ガバッ
ぎゅうぅぅう
「とっうっさん…苦し…」
「尋尋尋尋尋尋ー元気だったぁ?元気だったぁ?変なバイトしてない?苛められてない?」
相変わらずの過保護。
「うん。元気。バイトしてないし苛められてないよ。大丈夫。」
ホッ
「父さんなー出張先でも心配で心配で…尋は昔から変なやつ呼び寄せるし…今回は長かったからなぁ…」
変なやつ…
父さんはホテルのマネージャーとやらをやってるらしい。
全国アチコチにある父さんの勤めてる系列のホテルに新人教育しに行くんだって。
だから父さんは家を開けてる事が多い。
「父さん、大丈夫だよ。僕…最近大事なこ、友達ができて…それに叔母さんもよく来てくれるし。」
「…そっか。良かったな。尋から友達できたって聞いたの久しぶりだな。」
うん大丈夫だよ。
悲しいことがあっても胸をかしてくれるよ。
僕は…
僕は条が大好きなんだ。
何も迷うことなんか無いじゃないか。
条…今すぐきみに触れたい…
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