小説
A
前に条と来た園芸部のビニールハウス。何と…空調がきいていた。
僕はてっきり蒸し風呂状態だと思っていた。
条いわく、
「拓海がなー夏も冬も無事越せるようにって…何だか自然に逆らってるよなぁー」
うーん。僕もそう思う…
「まぁー予算委居の女の子たぶらかして空調つけてもらったんだろ。拓海ならやりかねないなぁー」
うん。条が言う?
「あっ俺が言うなって思ったろ!!」
ばれた…
「ごめん。条もてるから…」
そう、もてるんだ。
僕がトイレ行ってる間に女の子が群がっているんだ。
条は僕といるときに邪魔されると一気に機嫌が悪くなるんだ。
「今は…てゆうか初めて好きになったのは、尋…だよ。」
腰を抱き寄せられた。
「あっ条…」
「信じてね。尋が好きだ…誰よりも…誰にも渡したくない。俺だけの…」
いつの間にかお弁当を食べた時の白いテーブルに押し倒されていた。
「条…?なに…?」
「…全部、全部、欲しい。」
そっとワイシャツに触れた。
そのままボタンを1つ…2つ外される。
あっという間に僕の胸ははだけていた。
「…やだ…条なに…」
「可愛いチクビ♪ねぇ…舐めていい?」
…
…
「えっ何いって」
ペロン
舐めた…
「条やだ…はずかしっ」
条は執拗に舐めたり指でなで回したり…
「ん…ぁ…やだ…ぁっ」
思わず腰をくねらせた。くすぐったいような、臍の下がウズウズするような…
「やば…尋…可愛い。」
「んん゛っ」
深く深くキスをしてきた。
条の手はだんだんと僕のベルトに…
「じょっやめっおねがっ」
「はーーいハイハイ!!綾瀬条!!美少年強姦罪でタイホする〜〜」
チッ
条が舌打ちした。
このシチュエーションは…
「ーったく。いっやらしい目〜して尋くんを連れ込んだかと思えば…ナニしてんだよっ」
「拓海…お前いつから見てたんだよ。せっかく良い感じだったのによー」
チラッと拓海さんが僕を見た。その表情は心配してるかのような…
「なーにが!!良いとこだ!!尋くんの顔見てみな!!」
条がバッと僕の顔を見る。
「尋…ごめん。」
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