小説
D条side
尋はいつもの眼鏡を外していた。
コンタクトかな。
くりっとした丸い黒目が際立つ。
水色の半袖パーカーにインナーはボーダーのタンクトップ。
空のような水色が尋によく似合う。
パンツはシンプルなカーゴパンツ。
こちらに気づくなり尋はニッコリと太陽のような笑顔をくれた。
あぁもう…ノックアウト。
尋は真っ赤な顔して
「何か…ちょっと改めて会うと照れる…かも。」
って俺悶えそう…
「だね。尋可愛いな。水色よく似合うよ。眼鏡外すとより危険度が増すな…」
「なんのこと?」
キョトンな尋。
うん。解らないか。
尋の可愛いさは変態ホイホイだな。
変態さんが好む感じ。
純情そうで可憐で黒髪に色白。
つい触りたくなる感じ。(ん、俺も変態臭いな…)
「ま、良いじゃん♪さ、軽く何か食べようよ。」
尋は少しお腹が空いていたようだ。
今、お腹がクルルゥと返事してくれた。
「あわわ…恥ずかしい。朝食べてこなかったから…」
お腹を押さえて真っ赤。
「尋のお腹も可愛いなぁ♪」
うん。俺は変態だな。
「あまり可愛いって言わないでよぉ。何も可愛い要素無いし…」
…あぁ。無自覚。
軽く食べにきた喫茶店は俺が良く行くとこ。
この近くにバイト先があるから。
この街はよく知っているから尋とのデート場所にした。
「うわぁ…オムライス!!トロフワ!!美味しい!!」
目を輝かせてハムハム食べる尋。
小動物みたいだ。
連れてきて良かった。
「ここはなんでも美味しいよ♪気に入ったならまた来ようね。」
俺が1人で来ていた喫茶店。
「うん!!また絶対に連れてきて!!」
尋と俺のお気に入りになった。
「僕がオムライスを作ったら…ここのオムライスには負けるけど、食べてくれる?」
ていうか…
「作ってくれるの?」
何だ何だ。
尋がとびきり可愛い。
俯いてこちらをそっと見上げた尋。
「うん。勿論だよ。たっ食べてね?」
うん、尋ごと食べてしまいたい。
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