小説
A
二回目…
条に二回目のキスをされた。
自然と目を閉じた。
条のわき腹あたりに手を添える。
なんか舌入ってきた?
「…んぅ?」
変な声でた。
何。何か激しいよっ
どうやって息するの?
「ふ…ぅん…じょう…んんっ」
口腔で条の舌が暴れまわる。
僕の舌に絡ませたり…歯の裏を撫でられたり…
「や…ん…条…んんっ」
中々やめない…
きつく抱き締められていて身動きすらとれない。
「ぅおーーいっ!!条いるかーー?」
いきなり知らない声が響いた。
焦って条からパッと離れた。
チッと条が舌打ちした。
「おーーいっ!
!っているじゃん。返事しろー」
「うるさいなー良いとこだったのに。」「ちょっ条!!」
僕は今真っ赤だと思う。
「あーらら。真っ赤だぁー可愛いー♪この子が噂の尋くんだ♪」
「何しに来たの…約束守れば良いって言ったじゃん。」
条はご機嫌斜めみたいだ。
「いやーだってさぁ。条が大事にしてる子見たいじゃん♪もうべた惚れっぽいじゃん」
この人…さっき言ってた二年生の従兄弟かな。
だって微かに似てる。特に目が。
茶色の切れ長の目。 背も条くらい高い。モテそうだなぁ。
ジーッと従兄弟と思われる人を凝視してしまった。
「尋くん…あんま見ないでよー照れるじゃん♪あ、園芸部入る?」
「拓海!!尋にちょっかいかけるなよ。」
「あ…のごめんなさい。条の従兄弟さんですか?」
「…うん。綾瀬拓海。よろしくね!!」
「わぁ…やっぱり。遺伝子ってすごーいっ」
と2人を見比べながら感心したら
「ぶっ」
2人して口を押さえて震えてる。
「尋…やっぱ可愛いー♪」
「うん…尋くんヤバいな。天然さんか?なんか可愛いぞー」
「何で!!変な事言ってないです僕は!!」
2人は一度視線を合わせもう一度僕を見る。
「…うん。条が気をつけてやれ。
俺の学年にもチョッカイ出したがってる変な輩いるから…」
「ああ…」
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