小説 @尋は条を 条にキスをされた… あまりに驚いて反応できなかった… 「今日はここまでにしとく」 条はそう言ってそっと両腕を僕の体から外した。 「また明日…ね尋。本当、気おつけてよ」 いつものようにニコリと笑いながら条はこの場を立ち去った。 まだ離れたくなかった。 体に条の熱と香りが残っている気がする。 条は僕の気持ちも体も欲しいと言った。 それって… 『初恋なんだ』 あれは僕の事だ。 条は…もしかしたら僕の事が好きなのか? 男の僕が… ーーードクンーー 心臓が一瞬大きく跳ねた気がした。 この気持ちはなに? 条はもう屋上から去った。 ねぇ 条は僕のこの気持ちが解るの? 一緒なの? また優しく抱き締めて欲しいだなんて思ってる僕は…そして君は僕を抱き締めたいと言った。 この気持ちは… ドキドキして止まらない。 顔が熱い。 頭の中は条でいっぱい。 そうか。 僕は君を好きになったみたい… [次へ#] [戻る] |