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基本的にはバカップル(凩へ)
「うっぜー。まじうぜぃ。めんどくさい。頭悪すぎる。」


「ほら。すぐ怒る。都合が悪くなったら怒ってごまかせばいいと思ってんだよね」


「ちげーよ。ばか。お前が頭悪すぎるから。別に前カノからのプレゼントなんてどーでもいいよ。どーでもいいからたまたま残ってただけだろ」


「嘘くせ。じゃあ捨ててもいいの?」


「それで気がすむんだったら捨てれば?大体なんでそんな前の彼女を気にすんのかわけがわからん」

「だって前カノの事は本気で好きだったんでしょ。君が私を好きな理由なんて『頭の悪いとこが好き』ぐらいなんだから」

「なんだよ。それ。じゃあ頭の悪いとこも含めてお前の全部が好きだよ。に訂正する」


「そんなの結局ただの言葉じゃん」


「じゃあどーすりゃいいんだよ。人の事ばッかり言ってるけどさ、お前こそナンパして来た男と連絡とかとってんじゃねーよ」


「だって、それはなんでもないでしょ」


「いいから話聞けよ。ナンパ男と何もないのは分かってるよ。ただ俺的には電話番号教えて連絡取り合ってるだけで許せないわけじゃん。むかつくじゃん。人の事ばっかり攻めやがってなんだよふざけんなよもういいや別れてやるって思うんだ思ったんだ嫌いになろうとしたんだでもどんなに頭に来てもさ結局一周してそれでもやっぱりお前が好きだってとこに戻って来ちゃうんだよ。俺はね。
気に入らないところはあるけどさそれでもお前の事嫌いになれないんだから好きなんだから我慢するしかないんだよ」


「何それ?だから私にも我慢しろって事?」


「そうは言ってないけどさ。や。結局そうゆう事なのかな。お前のゆうとおり俺は前の彼女の事ひきづってる。本気で好きだったからそんな簡単には忘れらんない。完全にお前の理想どおりとか。無理。多分。俺にはできないよ。お前は気に入らないかも知んないけどさ。そうゆうお前の気に入らない所込みで俺の事好きになるってゆうのは無理?わがまま?」


「そんなの自分勝手すぎる」


「かもしんない。でもさ俺は俺なりにお前の事が一番大事だし一番大切にしてるつもりなんだよ。それだってただの言葉かも知んないけど。今俺のそばにいるのはお前じゃん。別に誰に命令されたり強制されたんでもなく、俺がお前と一緒にいるのはお前に一番そばにいてほしいからだよ。それじゃ証拠になんない?」


「君はずるい…」


「なにがだよ」


「口がうますぎる」


「お前の頭が悪すぎるだけだろ。同棲して、親に挨拶したいまで言ってんのにどっから『どうせあたしは二番目なんでしょ?』みたいな発想がでてくるんだよ」


「だって…」



「やきもち焼かれんのは嬉しいけどさ。勝手に一人でダークに成るなよな。お前が悲しそうだとこっちまで悲しくなるからめんどくさいんだよ」


「ごめんなさいね。めんどくさい女で」


「まぁいいけど。徐々に調教して行く予定だから」


「調教とかゆーな。ばか。」



じゃれあってそのままの勢いで彼の腕に抱き締められてなんで私はこんななんだろうって悲しくなる。

暖かい彼の腕のぬくもりの中で、それでもあたしの心の奥底に沈む小さな悲しみの塊は決して消える事なんてなかった。


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