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F
とても辛くて悲しい恋をしたから、もう、決して、二度と恋なんてしなくていいように頭の中に女の子を住ませている。

彼女はちぃさくて不器用で意地っ張りでそのくせすぐ泣いちゃう弱虫で、僕の理想をそのまま形にしたみたいな完璧な女の子だ。
僕は彼女が可愛くて可愛くて仕方がない。


(でもね、いつか君は私以外の人を好きになるんだよ)


ならないよ。


(なるんですー)



どうして


(だってほら、私は偽者じゃない?)


そんな事を気にしてるのか?そんな事全然問題じゃないのに。
寂しそうにうつむく彼女の背中を抱き締めてあげたいけど、彼女は僕の頭のに住んでいるので抱き締めてあげる事ができない。


ずっと一緒だよ?


(それはダメなの、私はみち君が好きだけど、愛してるけど、でもそれはにせものなの、ずっと一緒にはいれないの)


別にいいんだにせものでも。僕は君と一緒にいたい。ずっと。



(だから、もう、だめだって〜)


そういいながら、彼女は喜んでるみたいに僕にはみえる



僕の事嫌い?


(す、す、好きだよ。でも、だって、それはみち君を好きな事が私の存在理由だからであって、別に本当の好きってこととは別物で、私は偽者で、だからそーゆう問題じゃなくて、じゃなくて、)


偽者とか本物とか抜きにして好きか嫌いかで言えば?



(……好き…です。すごく)






僕は間違ってるのかもしれない。かもしれないっていうか完璧に間違っている。
だけど
僕は彼女が可愛くって可愛くって仕方がないのです。

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あきゅろす。
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