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夢のような

「はぁぁ〜?ゆぅめぇ〜?」

えーと。うん。ごめん。

「おまーなぁー。人がどんだけ心配したと思ってんだよ」


でもさー。すっごい恐い夢だったんだよー。

「だからって泣くか?いくつだよおまいは。いきなり電話口で泣かれた身にもなってみろっつーの。何事だと思うだろうが」

うん。だから、ごめん。

「はぁー。まぁ、もういいけどさ。で?どんな夢みたんだよ?」

え?
えーと。
えーとね。



ひ・み・つ★

えへへ。

「…」

ひたい。ひたい。ほっぺちぎれふよ
はなふ。はなふからー!

「ったく」

いたた。もうひどいよー。女の子の顔をー

「自業自得。で?」

あのね。みちくんが消えちゃう夢。

「あ?」

朝起きたらね二人でとった写真がなくなってたの。携帯のアドレスも電話番号もあなたの存在を証明するものが全部無くなってて、私はわけがわかんなくなって不安になってあなたの家まで走るんだけどあなたの住んでた部屋には全然知らない表札が出ててピンポンしたら知らないおじさんが出てきて訳が分からなくてどうしてだろうなんでだろう私はずっと夢でも見てたのかなって思ってみち君にはもう逢えないのかなって思って悲しくなっておしゃべりしたり手を繋いで一緒に歩いたりキスをしたり怒られてほっぺをつままれたりそういうのも全部夢でもう会えないんだ。みちくんにはもう会えないんだ会えないんだあえないんだそう思ったら悲しくなってどうしようもなく悲しくなって…

「絵梨?」


ねぇ。みちくん。みちくんはどこにもいったりしないよね?
いきなり消えたりしないよね


「消えないっつーの」


絶対だよ?絶対だからね?
くすん…くすん。


「ほら、もう泣くなっつーの。どこにもいったりしないからさ」



…うん。



「今日は眠れるまで一緒にいて手繋いでてやるからさ。
これならもう変な夢とか見ないだろ?」


うん。



っていうかね…


「?」




今がね。

夢みたいに幸せだな☆





って言うの希望(俺が)



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