[携帯モード] [URL送信]

カラクリ*ハート
*初めての仲間
祝いも終わり、一息ついた私にキッドが私に個室をくれた
「これから此処がお前の部屋だ。好きに使え…。」
『あぁ、ありがとう。』
部屋は普通、机・椅子・クローゼット・ベッドといった必要最低限の物だけ置いてあった
『まぁ…個室の方が有りがたいな。』
ベッドに横になれば睡魔が襲ってきた
『今日は…いろんな事が…あったな…。』
そして、私は深い眠りに落ちていった


ドォーーーン!!


目覚めは最悪だった…よく耳を澄ませば、誰かと戦っている様子だった
『敵船か…?』
窓から外の様子を見ると、海賊同士の戦いが繰り広げられていた
『無駄な争いを…。』

バン!!

勢いよく私の個室の扉が開いたと思えば、敵の海賊が不適な笑みを浮かべながら
「へぇ〜、この船にはまだ人がいたのか。」
『いたらどうなんだ?』
「そりゃあ…勿論、殺すに決まってんだろ!!」
サーベルを持った男が襲い掛かってきたので撃退してやった…。
そのまま気絶した奴の足を片手で掴んで、引きずって甲板まで出た
「おっ!メイル!!今起きたのかい?…その片手に掴んでる奴は?」
『私の部屋に入って来たから撃退した…。』
「メイル、お前も寝てねぇで戦いに参加しろ!!」
『無駄な争いは好きではない…それより、他の奴らは何をしている。』
「あ?相手の船に金目の物がないか探させてんだよ。」

「頭ぁ〜!!結構な量の財宝が積まれてますぜ〜!!」
「全部運び出しとけ。」
「「「へい!!」」」
ドレット達が一生懸命に宝を運び出している宝の中に
「ドレットさん!ち、ちょっと手伝って下さい!!」
「何だよ、そんなもんさっさと運び出せよ!!」
「そ、それが…重くて運べ無いんですよ!!」
「はぁ?そんなわけ…重っ!!」
「こりゃ、頭に手伝って貰わないと運べませんね。」
暫くして、キッドが来て運び出そうとしたがキッドにもキラーにも持ち上げられなかった
「どうなってんだ?」
「じゃあ、メイル!!お前コレ持ち上げてみろ。」
『何故その流れで私になる…?』
「まぁ、いいからいいから。」
キッドにも持ち上げられなかった物を私にどうしろと…
『あれ…?』
「は?」
「「「えっ!!」」」

「「「持ち上ったぁーーー!!」」」
『うるさい…。』
「メイルお前どうやったんだ?」
『知らない…普通に持ち上げただけだ。』
不思議な刀だな…それに、大きい。私の身長より遥かに大きい…しかも大剣だ
「まぁ、他の奴らが持てねぇ武器は使い物にならねぇ。そいつはお前にやるよ。」
『まぁ、護身用として貰っておく…。(あの変態位は撃退出来るだろう。)』
「護身用って…あ、そうえばもうすぐで次の島に到着しますよ!!」
『そうか……部屋に戻る。』
「メイルちゃん、元気無いみたいですね、頭。」
「ほっときゃ、治るだろ。」
「キッド、余り無頓着な事を言っていると嫌われるぞ。」
「///うるせぇ!!///」


(頭が赤くなった…。)
(何だかんだメイルちゃんの事が気になってるんすね。)
(テメェら…何コソコソ話してんだ!!)


[*前へ][次へ#]

5/32ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!