カラクリ*ハート
*独りぼっち
日が暮れる、早く家に帰らなきゃ…
『お婆ちゃん、ただいま〜!』
…シーン……。
『お婆ちゃん?居ないのかな。』
いつもは"お帰り"と優しく迎えてくれるお婆ちゃんの返事がない。
まだ台所にいるのかな?
『お婆ちゃん、ただいm…お婆ちゃん!!どうしたの!!』
台所では苦しそうにお婆ちゃんが倒れていた
『お婆ちゃん!とにかくお医者さん!!』
「いいよ…大丈夫、少し目眩がしただけさ…。」
『でも……。』
「本当に大丈夫だよ。さぁ、ご飯にしよう。」
弱々しいお婆ちゃんの声、今まで見たこと無かった
『ごちそうさま…。』
「メイル、少し大事な話があるんだ。聞いてくれるかい?」
『何?…』
どうしてだろう、自分の心の中で不安の波が押し寄せてくるようだ
「実はね、アンタに隠してたことがあるんだよ。」
『?』
「メイル、アンタは本当は存在してない人物なんだよ。」
『ど、どういう…こと?』
「アンタは突然私の前に現れたんだよ。まるで、まっさらな赤ちゃんの様な状態でその場に立ち尽くしていたんだ。」
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