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カラクリ*ハート
*お喋り禁止令
昨日の出来事をお婆ちゃんに話したら酷く怒られた。
どうして怒られたのか私には分からなかった、けど分かる事が一つある。次にお喋りすればお仕置きが待ってるって事…

「いいかい、絶対に海軍とは喋ってはいけないよ。…わかったね。」
『う、うん…ごめんなさい。お婆ちゃん、もう…絶対に海軍の人とお話ししたりしないよ。』
「いい子だね…さぁ、遊びに行ってもいいよ。」

『うん!行ってきます!!』


暫くお婆ちゃんの言葉が頭の中に残った…散歩しながら丁度いい木を探して寄りかかる

『お婆ちゃん、どうして海軍のことを嫌うのかな…どうして?どう、し、て…。』

そのまま深い眠りについた…


お婆ちゃん、海賊、海軍、町の人々…一番気になって、触れてはいけないこと。
"自分の出生について"…
私の記憶、幼い頃の記憶がほとんど残っていない。

どこで生まれたのか、本当の名前は?親は?…分からない事が多すぎる。
お婆ちゃんは優しくて、暖かくて、時々厳しいことも歩けど、そんなお婆ちゃんが大好きだった。

けど、お婆ちゃんと私は似ても似つかない所がある。
街の人達が噂をする、でも私は気にしなかった。お婆ちゃんと一緒なら辛いことも悲しいことも、嬉しいことも共に共有する事ができたから。


私のたった一つの繋がり

大切なたった一人の家族

─────────
《ふぁ〜…もう夕方か…帰らなきゃ。》
《結構寝ちゃったけど、まぁいいっか!
今日の晩ご飯は何かな〜♪》

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