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カラクリ*ハート
*私達の出会い
僕はただこの木の木陰で昼寝してただけなのに…

「テメェ邪魔なんだよ!俺らを誰だと思ってんだ!?」
『誰って…チンピラ?』

「俺らは山賊だ!!身ぐるみ置いていきな!!」
『置いていていく物も何にも無いんだけど。』
「ならテメェを売り飛ばしてやらぁ!!」

そう言って掴みかかってきたもんだからヒョイと避けて頭突きをかましてやった

「っ…テメェ、ぶっ殺してやる!!」
『捕まえられるもんなら捕まえてみなぁ〜!!』

倒れた山賊に舌を出して一気に道を走り出した

『ハァハァ…ここまでくれば問題ないか。あ〜あ!疲れたなぁ〜。』

家に帰れば優しくお婆ちゃんが迎えてくれた

『ただいまお婆ちゃん!!』
「お帰り、またそんな格好で外に出てたのかい?」

『だってこの格好の方が動きやすいし。』
「上に何か着ていきなさい。」

今の私の格好はタンクトップ、短パンに裸足と言うシンプルすぎる格好だ…お婆ちゃんはこの格好が気に入らないらしい

「カーディガンを着なさい…今から海に行って魚でも取ってきておくれ。」
『お婆ちゃん、これはカーディガンじゃなくてパーカーだよ。』
「頼んだよ。」
『わかったよ〜。じゃ〜行ってくるねぇ〜!』

パーカー羽織って勢いよく家から飛び出して海まで直行!!

『海到着〜!さぁ、今日のおかずはどんな魚かなぁ〜。』

ワクワクしながら釣りをしてたらいきなりヒット!!

『お!コレは大物かも!!』

思いっきり引っ張ってみたら大きな魚が食いついてた!!

『やったぁ〜大物ゲット!!』

今日の私はツイてる!もう一度ウキを海に沈めると次々と小魚がかかった
「へぇ〜、面白いじゃないの。」
『ワッショイ!!』
「変な驚き方だね。君、どこの子?」
『怪しい人とは口を聞いちゃいけないんです!』

「でももう喋ってるよ?」

『は!しまったぁーー!!』
「本当に面白いね君。」
『そりゃあ…どうも。』「この辺の子かな?見たこと無いけど…。」
『そりゃあそうだよ、だって私は山小屋に住んでるんだもん。あんまりこっちには降りてこないし。』
「なるほど…で、君の名前は?」
『初対面で図々しいな、海軍はみんなそうなの?』
「そんな事ないよ、でもそんなに図々しかった?気にさわったんなら謝るよ。」
『別に怒ってはないよ、私の名前はメイル。アナタは?』
「あぁ、俺はクザンって言うんだ。」
『ふぅ〜ん、アナタって海軍の中では偉い方なの?』
「まぁ〜ね。」
『何しにここにきたの?』
「暇つぶしにね…。」
『あっそう、じゃ〜私もう帰るよ。沢山釣れたしもぅいいや。』
「あらら、連れないねぇ〜。」
『クザンさんも早く帰ったほうがいいよ。』
「?」
『足音が3つ…近寄ってきてる。』

─────────
「あ!こんな所にいましたね!!」
「大将青雉、アナタが勝手に離れては困るんです!!」
「仕事も片付けて下さい!!」
「(あの子、なかなか見所あるじゃないの。)」
「「「聞いてますか大将!!」」」

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