カラクリ*ハート
*夜逃げ
道を歩けば、見つかる可能性が高い…
『てなワケで、屋根の上なら見つからない!!私って頭いいよね〜!!』
皆と離れるのは寂しいけど、海賊になるよりはマシだ…
『"今宵の月は美しきかな"…なんてね。』
そうこうしているうちに、街の出口まで来てしまった
『サヨウナラ、また…会えるといいな…。』
私の目から涙が溢れた…こんな光景何度繰り返した事か。
もう数え切れない…でも、お世話になった皆に迷惑を掛けない為にはこうする方が一番良いんだ。
「泣く位なら、さっさと俺達来ればよかったんだよ。」
『早いね…分かっての?』
「まぁな…俺からは逃げられない。」
『そうかもね…。』
「そう気を落とすな…。」
『泣いてても、しょうがないんだよね…。』
「俺達と来い…メイル。」
『私に……。』
「?」
『私に…居場所をくれないか。』
「あぁ…コレからは俺達がお前の居場所だ。」
今日から私は海賊になりました。
アナタが言った言葉…
私は忘れません。
[*前へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!