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カラクリ*ハート
*回りだした歯車
私は今、マスクの人に担がれて露出狂の船にいます。
既に船は出航している…つまり、もう島には戻れないと言う事
『で…貴様は何故私をこの船に乗せたがるんだ?』
「訳は話すが…物陰から出てこい!!話しずれぇ!!」
『大丈夫だ問題はない。(棒読み)』
「何で棒読み何だよ!?」
『それで…話しを進めろ。』
「ハァ…俺はお前が気に入ったから。ただそれだけだ…。」
『お前は露出狂のうえに変態だったのか…。』
「違ぇよ!!何でそうなる!?」
「キッド、もしかしたらコイツは…男との免疫が無いんじゃないか?」
「…………」
『…………』
「そうなのか?」
『男には余り近寄らないからな、そのマスクの言うとおりかもな。』
「大丈夫だ!キッドに任せれば他の男は近寄らないぞ!!」←親指を立てる
『仮面野郎…今すぐにその親指しまえ…さもないと、そのマスクのボーダーをストライプに塗り替えるぞコラ!!』
「結構喋ったな。」
本気で怒りそうになったが、状況を考えれば…ここは冷静に…
「オイ!急に黙りやがって。言いてぇ事でもあんのかよ。」
『あぁ、お前…私を船に乗せると言ったな…。』
「言ったぜ…。」
『お前は、私を受け入れる覚悟は有るのか?』
「一体どういうことだ?」
『私は"人"ではない…とだけ言っておこうか。』
「じゃあ化け物か?」
『かもしれないな…。』
「取れ…。」
『?』
「その布取って、素顔を見せろ。」
私は物陰から出て、初めて自分から布を取った。「それは…。」
驚くさ…どうせお前達も皆同じ反応をするんだろ?"化け物!!"って…
「何だソレ?コスプレか?」
『は?…。』
「だがキッド、あの耳は動いているぞ…。」
『コスプレかなにか知らんが…コレは生まれつきだ…。』
「そうか…。」
初めてだ…私の姿を見て驚かない奴。普通の人なら悲鳴をあげながら逃げるのに…
『初めてだ…。』
「あ″?」
『私の姿を見て驚かない奴…。』
「んなの当たり前だ!!こっちは海賊だ。」
海賊…か、悪くはないかもな…
『面白い奴…お前なら私を受け入れてくれるか?』
「あぁ、勿論だ!!」
コイツにならついて行ってもいいかもしれない…

《ソレより…ボタンを閉めろ。》
(別にいいだろーが)
《私に取っては良くない》
(キッド、アイツの顔が物凄く赤いぞ。)
(そう言うことかよ…)

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あきゅろす。
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