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小説

日曜日の朝、私は友人の美奈子からの一緒にショッピングに行かないかというメールで起こされた。

朝からなんだと思ったけれど、特にやることがなかった私はいつもの駅で待ってると返信をして、待ち合わせ場所である最寄りの駅へ向かった。

「遅い…」

現在私は、駅でかれこれ15分も待っているのだけど、いくらなんでも遅すぎるんじゃない?美奈子はいつも時間ピッタリにくるはずなんだけれど…

「ごめん!電車が遅れてて着くのが遅くなっちゃった、本当にごめんね!」

どうやら電車が遅れていたらしい、何かあったのかと思っていたので少し安心した。

「よかった、なかなか来ないから事故にあったのかと思った」

「流石に事故にあったとか、主人公の名前は考え過ぎだよ」

「ならちゃんと、電車が遅れてて着くのが遅くなるとか一言メールを頂戴ね、連絡がないと心配するよ」

私の言葉を聞いて、美奈子はその手があったという様な顔をいていた。

「まさか、今気が付いた?」

「はは…そのまさかです、すみません」

美奈子は頭が良くて勉強が出来るけど、抜けているところが多々あるので目が離せない、モテる理由が分かる気がする。

「ほらっ、もう行こうよ私がまたせちゃったから遊べる時間が短くなるし!」

「はいはい、説教はこのへんにしておきますよ、だからあんまり引っ張らないで」

それからようやく本来の目的であるショッピングに行くことになった、私は特に買いたい物があるわけでもないので、美奈子の買いたい物を一緒に見るということになった。

「今日はごめんね、なんか私の買い物に主人公の名前がついてくる形になっちゃって」

「別に気にしないでいいよ、どうせ今日は暇だったし、美奈子にと話せただけでも楽しいよ」

今日は本当にすることがなくて暇だったから、美奈子に会えたのが結構嬉しかった。

「じゃあ、主人公の名前また明日学校でね」

「うん、また明日」

そう言って帰ろうとして手を振った時、美奈子がトラックに撥ねられていた。

「えっ?」

撥ねられた時、美奈子は私の服を掴んでいたようで、私の身体はトラックの方へと引き寄せられ、トラックの後輪に轢かれた。



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あきゅろす。
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