ホラー小説
呪いのゴスロリ 中編
作 結城小春
「値段はー…
【100円】に致しましょう」
「100円!?安くない?」
「嫌でございますか?では10円に」
「買うっ!!!」
瑠南はすぐ財布を出し、10円を出した。
でも…安くない?安すぎだよね。。。
もしかしたら、脆いとか!?
瑠南は思いっきり店員に聞いてみた。
「何で10円にするんですか?」
「……あなた様が最初のお客様ですから。特別です」
店員は微笑んだ。
「わぁ、嬉しい!!」
欲しかったゴスロリを安く買えるなんて…!
嬉しいっ
瑠南は何にも考えずに、ただ喜んでいた。
「また来ますね!!さようなら!」
「また来店をお待ちしていますー…ニヤリッ」
瑠南が店を出た後に店員は気持ち悪い笑いをしていた。
瑠南は走って家に向かい、玄関のドアを開け、そのまま私の部屋に向かった。
「はぁはぁ…」
瑠南はすぐ買ったゴスロリに着替えた。
「可愛い…っ」
携帯を取り、ゴスロリを着た瑠南を撮ってゴスロリ友達に送った。
【ひさー☆
今日、ゴスロリをゲットしたよ♪
割引してくれたからラッキー☆★】
携帯が振動していた。
メールだ。
【可愛いねっ!!
私もゴスロリゲットしたよ★
明日、ゴスロリ会をやろうよ♪】
ゴスロリ会はみんなが私の家に集まり、新しく買ったゴスロリを見せ合って評判などをやるのよ。
【いいねっ!!じゃあ10時頃ね】
返事をして、携帯を閉じた。
パジャマに着替えようと、袋を取った。
取ると、何かの紙が袋からヒラヒラと落ちていた。
瑠南が落ちていた紙を見ると、説明が書いていた。
【このゴスロリは
恐ろしいゴスロリなのです。
これだけは絶対守ってください。
・ゴスロリは誰にも見せないこと
・すぐこれを売った店に返してください
・絶対着ないこと
(もしも着てしまったら仕方ないです。2度着ないこと)
3つを守らなかったら……………】
続きは破っていて見れなかった。
「なにこれー?冗談?」
瑠南は信用しなかった。
信用しなかったことが…
後で恐ろしい目に合うのであったー…
次の日。
10時になるとチャイムが鳴った。
「いらっしゃーい♪」
瑠南の部屋に入ると、ゴスロリが展示していた。
「わぁ可愛いねー」
「自慢のゴスロリ…今から着替えてきま〜す」
「じゃあ私たちはここで着替えるね」
瑠南は寝室で、友達は私の部屋で着替えた。
そして見せる時間になった。
「わぁ可愛い!!!」
「可愛いねー♪」
私のゴスロリが一番人気あった。
「すごいね!まさか…あのレア?」
「レアって…?」
「知らない?瑠南ちゃんが着ているゴスロリは…」
友達は説明していた。
瑠南のゴスロリは…
ゴスロリ専門店の中で一番人気ある店のゴスロリだそうだ。
簡単にいうと、ブランドみたいなもの。
つまり、瑠南のゴスロリはブランドと…友達が言っている。
「嘘……」
瑠南はすぐ説明書を見ると、何かサインがある。
「えっと…【マリア】?」
「マリア!?ブランドだよ!!!」
……ブランド?
でもブランドを10円で売っていたよね…?
「でも1…」
値段を言おうとしたが、なんかしつこく聞かれそうと思い、黙っておいた。
友達は帰って…
瑠南はまだゴスロリを楽しんでいた。
「やっぱかわいいな♪」
あのゴスロリをまだ着ていた…
「ん…っ」
なんか少し苦しい。
ゴスロリの襟を少し開けようとしたが……。
開けられない。
だんだん苦しくなる…
「あ゛ぅっ……」
ついに瑠南は倒れた…!!
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