[携帯モード] [URL送信]

ホラー小説
ずれていく日常 後編U



ずれていく日常
後編U
















九鈴がドアの前に倒れ込んだ優を家のなかに引っ張り込む。











優は優の意識の中で闘っていた…




水沫餓鬼と…

















混濁する意識の中…







優は戦士のなりをして右手には槍を持ち鎧を纏っている。










水沫餓鬼は黒い影となって優をつきまとう。



優は槍で水沫餓鬼を突き刺すが無意味に終わる。

何度突き刺しても水沫餓鬼は復活する。



突き刺すのに疲れはてた優は泣き出してしまう。

いや、泣き出してるが死にたくない気持ちが混じってにげつづけている。










(なんでよ…こんなに突き刺しても復活するの…!無意味よ…。こうして私は水沫餓鬼にカラダを明け渡すのかなぁ…
もっと生きたかった…)











力尽きて槍を落としてしまう。あっ!と気が付いてももう遅い。槍は消えていった。





水沫餓鬼が人の形になる。



だんだんとこっちに近付いていく…





(誰だろ…。)










ジーパンをはいた足が暗闇の中に見えてきた。使いこなれたジーパンに黒のスニーカー。




上半身が見えてきた…

緑のTシャツ。可愛い水玉のTシャツ。









まさか












顔が見えてきた















ああやっぱり






私の姿になった。











「優。貴方の意識を乗っとるわ。貴方は生きながらせてあげる。あたしが皆殺しにした後でね…!」



















辺りが真っ暗になる。








首筋に生暖かいものを感じる。気持ち悪い。

牙のような感触を感じた。





























闇の空間に悲鳴が響き渡る

















[*前へ][次へ#]

7/11ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!