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ホラー小説
呪いのゴスロリ 中編U






「うぅっ…!!」

瑠南は床に体を倒し、誰かに助けを求めた。


しかし、声が出ない。
襟が瑠南の首を強くしめられ、声が出られなかったのだ。





瑠南は何とか
声が出るよう、頑張っていた。

かすかに声が出られる。




















瑠南はいっきに
母に助けを求めた。

「お母さーぁん!!!!!助けて!!」


…返事が来ない。


もう一度声を出そうとすると、前より、呼吸が苦しくなった。

「はぁはぁ……」

首を強くしめられ、
血が止まり、顔も青くなろうとした。






















瑠南の意識がなくなりそうになった時、
後ろから、かすかな声が聞こえた。

【呪って…やる……】

不気味な声だ。


そのまま意識がなくなった。





























その意識がなくなった間に、長い夢を見た。

瑠南のまぶたが開くと、回りが真っ暗で、何にも見えない。
自分の体も見えないぐらいだ。
まるで「黒の霧」のように……。




瑠南は怖くなり、
今いる場所から消えようと、立ち上がるが…

すぐに倒れてしまう。




また立ち上がっても
また倒れる。

もう一回立ち上がっても、また倒れる…


時間が過ぎるたびに、
だんだん暗くなる。





瑠南の恐怖が
最高まで行った。

何にも出来ず、
ただ周りを見るしか出来ない。
顔は涙の海になっていた。





「はぁっ…はぁ……」

また呼吸が苦しくなった。
ゆっくり自分の体を見ると、あのゴスロリをまだ着ていた。







遠くから、足音が聞こえる。

瑠南はただ足音を聞こえるしか出来ない状態になっていたー…



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