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希菜の恋
希菜の恋 2

「何これー…!」

アザがつくほど絞められた。

「お嬢様…」

「大丈夫よ…大丈夫よ」

ばあやに心配をかけないように笑顔を送った。

でも…こわい…

希菜の心は不安が広げていた。



やがて次の日に…

「…………」

なんかぐっすり眠られなかった。学校生活になんか悪い事が起こるんだろうか?

元気良く朝食を食べたかったのに、元気が良くなくてなんか…おいしくなかった。

「お嬢様……大丈夫ですか?」

「ばあや…大丈夫よー。ではいってくるね」

カバンを取り、ドアを開けて行った。

「……不幸が起こりませんように」

ばあやは祈るしかできなかった。



…………

希菜はまだあの事を考えていた。

考えなからとぼとぼと歩くと、いつの間にか学校に着いた。

「……まさか!?」

「あの人!?」

みんなは私をジロジロと見ていた。



私はそのまま職員室に向かそうとすると、腕で止められた。

「……なに?」

「お前さぁ…意外に可愛いじゃん。放課後、遊ばない?」

「…断るわ。ナンパする暇があるなら勉強したら?」

「なんだと!?生意気なんだよ!」

殴れそうになった。私は一足も動かず、手で止めた。

「お前、私に向かうなんて一生早い!」


とどめに男を投げ出した。

「フン」

希菜は職員室に向かった。


「……希菜…」

壁に隠れた人がいた。


希菜は職員室に着き、

「希菜と申します」

職員の雰囲気が急に変わった。

「……希菜さんね。私が担当よ」

30歳頃の女先生だ。


「さぁ教室に向かいましょうか」

女先生についている私だった。
女先生が入った先は『3ーA』。

ドアの外にいても中の声が聞こえる。


「みんな、静かに!」

「今日、転校生がいらっしゃいます」

「どうぞ入って」

先生の指示のままに、ドアを開けて入ろうとすると、みんなは私を見て叫んでいた。


「はい、黙り!希菜さん、自己紹介をしてください」

「私の名前は皆様が知っている通り、宮崎 希菜です。よろしくお願い致します」

「希菜さんはあの席ね」

女先生が指を指した先は男子の隣だった。
その席に向かって席につき、男子に

「よろしくね」

「希菜?ふーん、意外に暗いんだね」

「えっ暗い…?そうなの?じゃ明るい女子にする!」

「…ぷっ…スイッチ変えるのが早すぎ…」

男子はぷっと笑っていた。

「……あなたにも…」

なんか笑っている顔はなんとなく綺麗だった。

「ん?なに?」

「あっ…名前を教えてくださる?」

「俺?悠基(ゆうき)」

「悠基…よろしくお願いしまーす」


ペコッとおじきした。
その時、殺気がした。少し振り返ると、女子に囲まれていた。


「宮崎さん、ちょっといいかしら?」

「はい……?」

「案内するわね」

希菜を廊下に連れ、案内しながら……。


「ここが最後。体育館倉庫なのよ。あまり使っていないんだけど」

「ふーん…」

「ちょっと入ってみますか」

鍵を開けてさびているドアをゆっくりと開けた。


「真っ暗……」

先に希菜が入ると、ドアを閉めた音がした。

「まさか!?」

希菜はドアを叩いた。

「ふん、目障りなのよ。悠基はあなたのものじゃないのよ!」

「……じゃあ悠基さんはみんなのものなの?」

「……っ!ずっとここにいなさいっ」


鍵を閉める音がした。

「はぁ…」

ため息を吐いて周りを見ると、何かを見つけた。

「それなら…!確率高いわ!」




授業のチャイムが鳴った。

「みんな、席につけよ」

「……希菜…?」

悠基は希菜がいないことに気がついた。


その時……!信じれないことが起こった。

「はぁはぁ…遅れました」


そんなのバカな…!?

さっきの女子達は驚いていた。


「奇跡の希菜がね〜遅れるなんてな」

「すみません」


希菜が席に戻ろうとすると、さっきの女子達に

「楽しかったわ」

「くっ…!」




希菜はどうやって脱出したんだろうか!?

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あきゅろす。
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