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私が愛した復讐の相手(ヒト)
01 その笑顔がまぶしくてたまらない
「すみれ!!」
すみれと呼ばれた彼女は振り返った。くりくりした瞳に黒ーいショートカット。この顔を見れば異性はほっとおかない。それぐらい彼女はかわいかった。
「えり。どうしたの??」
さきほどすみれを呼んだ彼女は伊藤 えりと言う。とても元気でかわいらしい子だ。20歳にもなってかわいいという表現もどうかと思うがそれぐらいかわいいのだ。
「また、告白断ったんだって!?」
えりは鼻息荒くしてすみれに近づいてきてが、すみれはふっと口元で笑った。
「だって、知らない人だもん。怖いでしょ?」
えりがそれ以上聞こうとすると人差し指を唇にあててこれ以上は聞かないで、と言った。
「もう!私大学新聞で水川すみれについて書くから!!めちゃくちゃ売れるから!!」
えりはべーっと舌を出してどこかへ走って行ってしまった。
すみれはそれを見ながら笑い、カバンからノートパソコンを出した。

この大学はさくら市大学という。この学校は専門学校のようなものだ。すみれはもちろん孤児だから高校の推薦と大学の評価で学費は無いに等しい。そうじゃなくちゃ大学になんていけない。えりは新聞や文学。すみれは小説家になりたかった。大学にいるためにもっといい作品を書き、いつかは大賞を受賞し、作家になりたい。

ノートパソコンをすばやくひらき、打ち込み始める。今回の話はえりを元にした主人公のラブストーリーだった。かなり自信があるから初めて出版社に送ってみようと思っている。
えりは本当にかわいくて明るい。私はその笑顔がまぶしくてたまらない。

だって、私は独りだから

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