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私が愛した復讐の相手(ヒト)
04 舞踏会までもうすぐ
「今日どこの会場で同窓会をするの?」
今日はえりと一緒に同窓会のドレスを買いにきていた。
「えり。ありがとう。わざわざ一緒に」
えりとは高校が違う。
なのに、新聞部のインタビューを受けられなかったかわりにわざわざ来るのはま
るで不公平だった。
「大丈夫だよ。私が一緒に買いに行きたかったんだもん」
えりはにこりと微笑んでいた。

本当は今日の同窓会を欠席したかった。
今日の会場は澤池グループのホテルだった。
あの男へ近づくチャンスや小説をデビューさせるチャンスでもあった。

これを逃す訳にはいかない。
逃しちゃいけない。

「っれ!すみれ!」
えりの声にすみれを現実へと引き戻した。
「ごめん…つい、ぼーっとしちゃって…」
すみれはぺろっと舌をだしていた。

「あっ!このドレスかわいい!」
すみれたちはドレスめぐりしていた。


「社長代理。この間頼んでいられたスーツでございます」
愛子は高級だと一目でわかる袋を駿介へ手渡した。
「これはすみれが好きだったスーツだ」
駿介の口元に浮かんだ笑みを見たのは愛子だけだった。


「彼女は小説家希望なんだよね」
隼人は三年かけてかいた小説をそっとなでていた。

舞踏会までもうすぐ

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