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第37話:守斗羅威救・羽逸移咒ストライクウィッチーズ
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【ユートの部屋】

ヴァリエール公爵家から帰って来たユートは、ユーキと部屋で話をしている。

「そっか、診てきたんだ」

フリッツを食べながら報告を聞くユーキ。

最近、馬鈴薯尽くしな来はするが、様々なレシピから再現した料理のお陰で飽きがこない。

「で? “この世界”でのカトレア嬢の病は何だったの?」

「カトレア嬢の病は心臓病の一種だった」

「先天性心臓疾患か」

厄介な病だ。

即死性こそは無いものの、ほんの僅かな体調の変化で苦しむ事になる。

しかも場合によってはその侭、お亡くなりコースすら有り得るのだ。

「心臓腫瘍みだいだった。転移してもそれは水の魔法で治せるんだけど、腫瘍が在るのが常態になってるから、腫瘍そのものはどうにも出来ない」

「じゃあ、兄貴の見解の通りに?」

「精霊の力で健康な心臓を作り直すか、世界扉(ワールド・ドア)を開いて病院に連れていくか……だな」

ユーキの問いに、ユートは首肯して答えた。

幻想的(ファンタジック)に精霊の力を使うか、医学的に治療をするか。

「何れにしても【異端】な訳だし、ロマリア皇国にはなるべく早く権威を失墜して貰わないとな。でないと【聖戦】だの【聖地奪還】だの、ボクも休まらない」

ユーキは嘆息した。

虚無の担い手たるユーキとしては、ロマリア皇国とは癌でしかない。

早めに消えて欲しいと考えても、仕方ないだろう。

完全に消せないのが残念ではあるが、少なくとも権威を失墜させれば発言力が低くなり、【聖戦】なんて言えなくなる筈。

ユーキが自身の目指す未来(あした)の為に、ユートの計画は必要不可欠だった。

「ね、実は造って欲しい物があるんだけど」

突然、ユーキはユートを背後から抱きしめて、耳元で囁く。

「またか? 前に頼まれた物も未だ出来てないのに」

「ダ・メ? お兄様……」

ゾクリ……

その侭、耳元に息を吹き掛けつつ囁きながらおねだりしてきた。

相手(ユーキ)は4歳、自分は6歳なのだと理解はしていても、お互いに精神年齢は高校生くらい。

その為、どうしても赤くなるのを抑えられずにいた。

それに、ユートは前世では妹の緒方白亜を大切にしていた事もあり、義妹のお願いにはちょっと弱い。

「わ、判ったよ。判ったから離れて……」

「ホント?」

「ああ、それで? どんな物が欲しいんだ?」

「あのね……」

ユーキは離れない侭、耳元でソッと囁いて伝える。

「な!? あれか?」

「うん。“例のモノ”を造る為の練習になるし、便利だと思うんだ。丁度良く、レプシロ機も有るしね」

確かに“例のモノ”とは、コンセプトが似ていた。

練習の為にも造ってみるのも一つの手だろう。

それに、風の系統魔法である浮遊(レビテーション)や飛翔(フライ)をユーキは使えないから、こういう補助アイテムが必要。

「虚無の担い手は仕方ないけど、これが流行ったりしたら魔法の習熟度が軒並み低くなりそうだな」

虚無の担い手を隠すなら、造ったマジックアイテムを量産して流行らせた方が良いが、便利な道具を使うのは両刃の剣。

「ま、全ては造ってからの話だけどね」

精神力さえ有れば誰でも扱える気安さ、造型はユーキの科学分野に手伝って貰って、風の精霊王の地上代行者としての権威で、風石を造り上げる。

量産を見越すなら、大陸を浮かび上がらせるくらいに有る風石を精霊の力で集めたいが、試作機を造るだけなら自分の力だけで充分。

マインド・トリガーシステムを搭載し、平民でも使える作りだからシエスタにも造る心算だ。

アニメの映像を知っている影響か、男が使う処なんて視たくもない。

「女の子にしか使えない様にリミッターを掛けるか? あれ? それだと最早、これISだよね……」

とはいえ、余りにあからさまな“兵器”を造りだし、発表する気は無い。

そんな事しようものなら、後方で命令するしか能の無い宮廷勤めのアホな貴族共が、戦争をしたがるのは火を見るより明らかだろう。

「非武装とはいってもな、フライを使わず飛べる訳だから、戦争に使えば有利になるって気が付く奴も出てきそうだしな〜」

実際、元ネタのアニメではそれを使って戦争をしていた訳だし、よっぽどの莫迦でもなければ気が付く。

造るのは良いが、造った後こそ大変だ。

「……ISで篠ノ之 束が各国や組織に狙われたのも納得だな」

造っているのはISではなくて、別の飛行ユニット。

然しそれが戦争をするのに有効だと判れば、ISの様に戦争に使いたがるだろうと考えている。

寧ろ、非武装のこれに武装を付けろと命じる恥知らずが出てくる事が、容易に想像出来た。

「ルイズに贈って、いざという時はピエール様に防波堤になって貰うか……」

権力者になりたくないが、権力が無ければ権力を持つ者に踏み躙られる。

どうにも儘ならない。

「所詮、1人で出来る事には限界が有るし、頼れる処は誰かに頼ろう」

それがユートの出した結論だった。

造ったユニットは、亜空間ポケットの要領で別の空間に仕舞い込み、アクセサリーを基点に招喚する。

「これじゃ益々、ISだ」

招喚と量子変換はまったく違うが、傍目には違いなど判らない。

似た形で造り、ISの世界に行って招喚したら絶対にISだと思われる。

「でもこれ、ISじゃないんだよな。本当に飛ぶ事に特化された機体だし」

完成した試作機を見ながら呟く。

三機有るのは、普通のメイジと虚無の担い手と平民が使った場合、何処まで違いが出るかの実験をする為。

夜中に完成し、早朝を試験に選んだのは人通りが少なくて、明るい時間に試験をしたかったからだ。

「そろそろ、シエスタが起こしている筈だけど……」

唯の飛行試験は既に済んでいるから、後は使う人間の相違点を視るだけ。

「お兄様!」

「ユーキ」

ユーキが庭にやって来る。

傍にはシエスタも居た。

試験の事は伝えてある為、何時ものメイド服に武雄翁が使っていたゴーグルを頭に着けている。

「それじゃあ、始めるよ。メイジ、平民、ユーキの様なタイプ、三種類の人間による【ストライカー・ユニット】の飛行試験を

「完成したんだね。【ストライカーユニット】が」

【ストライクウィッチーズ】というアニメが、ユート達の前世の世界に在る。

【受容世界】にアニメとして存在すると云う事はだ、実際に平行世界に扶桑やらロマーニャやらが在る地球に極めて近い、だがちょっと違う世界が有って、あの【ストライカーユニット】も存在しているのだろう。

だからこそ、同じでは無いにしても似た形の物は造れると確信していた。

そして、約一ヶ月。

漸く試作機が完成を見る。

元の形の侭だと立つ事も出来ない為、足の部分は普通の形にしてあり、飛ぶ時に変形する仕組みだ。

「じゃあ、これを」

「? ご主人s……ユート様、これは?」

ユーキに言われて、少しずつ呼び方を直しているが、やっぱり恥ずかしいのだろうか、頬に朱が差す。

ユートはユートで、名前を呼ばれて赤くなっていた。

「(ただ、名前で呼ぶだけで何だろうねぇ。この恋人になったばかりの中学生な初々しい反応は?)」

その様子を眺めて、ユーキはそう思ったものだったが真逆、自分自身が11年後に同じ事をするとは、流石にこの時は判らなかった。

「お兄様、ボクの分を早くくれないかな?」

「へ? あ、ああ……」

呼ばれて我に返ったユートは、もう一つをユーキへと渡してやる。

「これは待機状態の【ストライカーユニット】だよ。マインド・トリガーシステムを積んでるから、来いって念じて喚べば招喚出来る筈だから。キーワードは、【ストライク・ブルーム、招喚】だよ」

「そうなのですか?」

試しにシエスタが腕輪を填めて腕を前に挙げ、心の中で喚んでみた。

「(ストライク・ブルーム……招喚!)」

マインド・トリガーシステムは、特定のキーワードを唱える事で発動する。

シエスタの招喚に応えて、【ストライカーユニット】が招喚されると、シエスタの両脚へと装着された。

フィッティング・システムによって、年齢経過による成長をしても装着は可能となっている為、成長の度に造り直す必要もない。

「装着は出来たな」

「へぇ、プロトタイプより良いね。じゃ、ボクも」

ユーキも腕輪を填めると、【ストライカーユニット】を招喚する。

両脚に装着されたユニットを見て、楽しそうに跳ね回った。

「それじゃ、僕も。イメージ的に男が装着するのは、違和感があるけどね」

そう言って招喚する。

「ユート様、結構似合ってると思いますけど?」

「フォローの心算なんだろうけど、流石に嬉しくないよシエスタ……」

「すみません」

アニメでは明らかに下半身をパンツか、スクール水着(本人達はズボンと言っているが)の少女達が着けて飛び回る道具を、似合っているなんて言われても、男としては全く嬉しくないものだ。

「精神力を籠めれば、魔導炉が稼働して風石に魔力を送り込んで、足首の辺りにレプシロ機としての小さなプロペラが魔力で形成される。後は飛びたいと思うだけで浮揚して飛べる筈」

「判ったよ」

「判りました、ユート様」

ユートの指示に従い、2人は精神力を籠めてみる。

足首にプロペラが顕れて、回り始めるとゆっくり浮かび上がっていく。

完全に地から足が離れると足の部位が、飛ぶ為に軽く変形した。

因みに、耳や尻尾は生えていません。

あの世界では、何故か魔力を発現させると動物の耳と尻尾が生えるのだ。

「どうだ、2人共。何処かおかしな所は無いか?」

「う〜ん、無いよ」

「有りません」

虚無の担い手で、フライの魔法が使えないユーキ。

メイドであっても、メイジではないシエスタ。

そして、普通にフライの使えるユート自身。

この3人で運用試験をする事で、誰でも使えるモノか否かを確かめる目論見だったが、どうやら浮かぶまでは大丈夫だったらしい。

「んじゃ、上昇してみようか? 何処まで上昇出来るかの試験をするから」

「了解〜!」

「はい、ユート様!」

3人は少しずつ、空へ上昇を始めた。

「違和感や力の喪失なんかを感じたら、直ぐに言ってくれ。墜ちたら洒落にならないから」

プロトタイプはユートだけで試験をしていた為、他の人間が使った場合の臨床試験は初めてとなる。

理論上は大丈夫だが、机上での空論を重視出来ない。

「(確か、アニメでは一万メートルが限界だって言っていたよな)」

そんなに高く上昇する必要もないが、限界高度は知っておきたい。

「未だ往けるか?」

「あの、ユート様。限界みたいです」

確かに、シエスタのユニットのプロペラが消えかけている。

「三千メイルって処かな。判った、シエスタは一度降りてくれ」

「はい」

恐らくは精神力の差、若しくはメイジでは無いが故の魔力の制御的な限界か……

何れにせよ、他の非メイジのメイドにも試して貰って検証した方が良いだろう。

「ユーキの方は?」

「ボクは未だ大丈夫」

「よし、もう少し上昇をしてみようか?」

「オッケー!」

結果、2人はユーキが大体五千メイル、ユートが八千メイル程の上昇で限界を迎えた。

ユートが限界を迎えた時点で全員が下に降り、限界高度の差がどうしてついたのかを検証してみる。

「やっぱり制御の問題か」

「機体が同一規格だから、その差は無いよね」

ユートとユーキがああでも無い、こうでも無いと議論している中で、門外漢であるシエスタは黙って見ているしかない。

「一定の精神力を籠めて、それで後は機体の方で制御出来る様にしたら?」

「それがさ、いまいち上手くいかなかったんだよ」

だからこそ、常に使用者が制御している訳だが……

「循環器には何を使ってるのかな?」

「宝石を魔法で溶かし込んだ溶液だけど……」

その議論を聞いていたら、ふと昔……曾祖父にしか読めない字で書かれた書物を読んで貰った記憶を、思い出したシエスタ。

「水銀……」

「え?」

「あの、曾お祖父ちゃんに昔読んで貰った本に、水の様な銀……水銀は魔力の通りが良いと書かれてたと思うのですが……」

「「それだっ!」」

「ふぇ?」

ユートとユーキがハモりながら叫び、シエスタは吃驚してしまった。

シエスタのアドバイスに従って早速、ユートは改良に勤しむ。

そして何故か、シエスタはとってもご機嫌だった。

宝石の溶液から錬成で造り上げた水銀に変え、魔導炉にも改造して手を入れる。

土もトライアングルとなっている為、錬成で水銀を造る事も可能となっていた。
それを三機、既に造形と科学分野の枠を越えている為に、ユーキに手伝える事ももう無い。

だからユーキは、見ている事しか出来ずにいた。

「シエスタ、何だか判らないけどご機嫌だね?」

「はい♪」

「どして〜?」

「私の一言でユート様が改良案を出せたと思うと、嬉しくてぇ♪」

いやん、いやんとクネクネしているシエスタ。

ユーキはそれを見つめて、ジト目になってしまう。

「(ホントに兄貴の事が好きなんだな。魔法さえ使えれば、せめて勲爵位(シュヴァリエ)に成れるのに。平民で、しかも女の子じゃトリステインだと立身出世も儘ならないし……)」

魔法の使い手、メイジであれば勲功を挙げれば所謂、シュヴァリエに任じられる事も有り得る。

男であれば……だが。

ハルケギニアは絵に描いた様な男尊女卑の世界。

故に仮令、メイジ……否、貴族であっても女だというだけで、シュヴァリエになるチャンスが減る。

決してチャンスがゼロではないが、やはり良い顔はされないものなのだ。

況してや、魔法の使えない平民ではチャンスなどゼロだと言える。

原典に於いて、平賀才人がシュヴァリエに任じられ、ド・オルニエールに領地を与えられたのは、偏に戦功とアンリエッタ女王というコネクションのお陰だ。

才人が女であったならば、それを理由に突っぱねられていたのは間違いない。

「(ん〜、何とかならないもんかね〜)」

平民でさえなければ、というよりもせめて魔法が使えれば、幾らでもやり様はあるのだが……

「(トリステインじゃ難しいかな。ゲルマニアなら、お金次第なんだけど)」

驕り(プライド)に凝り固まった人間ばかりのこの国、トリステイン王国では土台無理な話だ。

ユーキはシエスタを気に入っているし、ユートとの幸せを願ってもいる。

元より、前世では科学オタクのアニメ好きでしかない一般人。

科学オタクの部分が有益であったから、随分と優遇されていたし彼女も居た。

それでも、華族が廃止されていた国の一般人であった事に変わりない。

しかも、ガリア王族に生まれながらもセント・マルガリタ修道院に棄てられてしまい、権力になど縁の無い生活をしていたのだ。

平民に対して隔意など持ち様がなかった。

退屈な生活から、早々と解放してくれたユートに感謝している。

一応は貴族として、ユートの義妹に収まった自分と、まるで友人の様に接してくれた最初の1人のシエスタにも、好意を抱いている。

「(ボクの望みは……)」

ユーキの望みは……

「(大切な人達と笑っていられる、せめて周囲だけにでも優しい世界を)」

ユーキには解っている。

自分に出来る事など大してなく、護れるものは両手を広げた程度でしかないと。

嘗て、彼女の心すら護れなかったちっぽけな自分。

「ユーキ様、どうしましたか?」

「何でもないよシエスタ」

笑顔を浮かべると、ギュッとシエスタの手を握って、引っ張る。

「さ、お兄様は未だ作業をしてるし、みんなと一緒にお茶でも飲もうか?」

「あ、はい!」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【数日後】

早朝、再びユートは2人を呼んでいた。

「と、言う訳で。【ストライカーユニット】の改良が終了しました!」

「「おお!」」

パチパチと拍手するユーキとシエスタ。

「風石への魔力供給率の向上に伴い、制御系の改良も同時に行った結果、メイジと平民の別無く理論上は、八千メイルまで上昇が可能になった筈。特殊な風の結界で護られるから、空気の供給も前回と同様に為されるから、高山病に陥る事も無いだろうし、凍える事も無い」

「あ、道理で前回あれだけの高度まで上昇していて、体調がおかしくならなかつた訳だ……」

富士山の高さは3776mだとされているが、そんな高度でも登れば高山病に陥ってしまう。

それを越える五千メイルを昇れば、どうなるかなんて火を見るより明らかだ。

然し、ユートはユニットを装着して、精神力を供給したら特殊な風の結界を展開出来る様に造っている。

この結界は、酸素の供給をしてくれるし、温度変化による身体の変調から護ってくれるのだ。

ユーキ用に建造しようとしている“例のもの”の為にも、宇宙にも上がれる様にしなければならない。

それを考えれば、まだまだだったりする。

「さて、始めようか」

「りょ〜か〜い!」

「はい!」

3人は【ストライカーユニット】を招喚して、両脚に装着する。

「うあ、やっぱり男の僕が着けても死ぬほどそぐわないな」

【ストライクウィッチーズ】はウィッチ(魔女)と云われるだけあって、主人公から仲間に到るまで少女。

どこぞのISの様に、男が【ストライカーユニット】を使うなんて噺は無い。

原典から派生した平行世界の何処かなら、或いは在るのかも知れないが……

シエスタも、流石に一度は失敗しているフォローは入れれず、大粒の汗を流して苦笑いしている。

さて、ユートの理論通りに約八千メイルまでの上昇は可能だった。

「ふむ、次は速度か」

零戦の最高速度は約533.4m/h。

残念ながら600m/hは出ない。

このユニットも、現状では300m/h程度だった。

「速度に関しては要改良って処かな?」

時間が経ち、技術力が向上すれば何れは解決する事だろう。

取り敢えずは成功だと言えるのかも知れない。

外装も丈夫な物を使っているから、強度的にも大丈夫だった。

とはいえ、“例のもの”を造るにはまるで足りない。

「オリハルコンが欲しいかな〜」

鋼より軽いし硬い、それに魔力を遮断出来る。

有れば本当に便利なのだろうが、造るにはどれだけの時が掛かるか……

否、造れないかも。

「本当にどうするかな」

ユートの呟きは、未だに完成を見ない“例のもの”を思ってのもの。

「ま、取り敢えずは【ストライカーユニット】が完成した事を喜ぶかな」

【ストライカーユニット】で庭を飛び回って、愉しそうにしているユーキ達の元へ、自分も似合いもしない【ストライカーユニット】を動かして、2人の元へ飛んで行くユートだった。


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