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けいおん!〜ネコミミ部長奮闘記〜
♯9 Side Ui
 梓ちゃんには申し訳ないとは思うんだけど、私はどうしても自信が持てなかった。
 軽音部のことを話しているお姉ちゃんは凄く楽しそうだから、入ってみたいとは思うんだけど。
「憂〜何か焦げ臭いよ?」
 お姉ちゃんの声が聞こえるまで、私はフライパンの中を焦がしていることに気がつかなかった。
「どうしたの憂?」
 ギターの練習をしていたお姉ちゃんがその手を止めて、心配そうに聞いてきた。
「ううん、何でもないよ」
 最近の私はよくぼーっとしてどうも調子がおかしい。梓ちゃんに誘ってもらえたのは嬉しいんだけど、私もお姉ちゃんみたいな演奏ができるのかな……。
「憂〜」
 お姉ちゃんが何か物欲しそうに私を呼ぶ。
「なぁに? お姉ちゃん」
「アイス」
軽音部に入ってから何かと頑張るようになったお姉ちゃんだけど、引退してからも変わらないところはあるみたいで、
「ご飯食べてから」
「ちぇ」
 とお姉ちゃんがいじけるのを見て、私はくすりと笑ってしまった。

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あきゅろす。
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