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けいおん!〜ネコミミ部長奮闘記〜
♯7
 そのままぐだぐだと部室で過ごし、勉強はほとんどできなかった。いつも通りと言えばいつも通りではあるんだけど、先輩達あんなのでいいのかな?
 そんなわけで、私達はムギ先輩がバイトしているハンバーガーショップでおしゃべりしていた。
「もし憂ちゃんが入ってくれたらパートは何にするんだ? やっぱりギター?」
 ポテトをくわえながら律先輩が聞いてきた。
「そうですね……。憂って何でもこなしちゃいそうだし」
「梓より上手くなるかもしれないな」
「それは言わないでくださいよ」
 律先輩の言うとおり、憂は基本的に何でもこなすから絶対私より上手くなりそうなんだよね。
「入ってくれるといいね新入部員」
 唯先輩がジュースを飲みながら、まるで他人事のようにも聞こえる風に言った。
「ムギのお菓子でおびき寄せようか」
 律先輩は何か悪巧みをしている。軽音部は喫茶店じゃないんだけどな。
「真面目に考えてくださいよ」
 先輩達は引退だから関係ないかもしれないけど、私にとっては大問題なのに……。
「あれ? あそこにいるの憂ちゃんじゃない?」
 律先輩の指差す先に買い物袋を持った憂がいた。
「おーい憂! うーいー!」 
 憂に気づくと唯先輩はいきなり立ち上がり、SOSを呼ぶ人のように手を大きく振る。ムギ先輩のいるカウンターをちらりと見ると、口元で人差し指を立てている。
「おい、他の人に迷惑だろ!」
 澪先輩が顔を真っ赤にさせて唯先輩を止めようとする。
「そうですよ。携帯で呼べばいいじゃないですか!」
 私も澪先輩と一緒に唯先輩を止めに入る。
「あ、そっか」
 唯先輩は何事もなかったように携帯を取り出し、メールを打ち始めた。少し考えたら分かるだろうに。

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あきゅろす。
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