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けいおん!〜ネコミミ部長奮闘記〜
♯6
「ところで、先輩達は勉強しに来たんじゃないですか?」
「あっ!」
 いつものまったりした空気になってしまっていたので、澪先輩も本題を忘れていたらしい。
「せっかくうやむやにしてそのまま帰ろうと思ったのに」
 律先輩は頬をふくらませる。そんなことだろうと思った。
「律と唯は勉強しないと浪人しちゃうぞ」
 優秀な澪先輩とムギ先輩は既に進学先が決まっているけど、赤点ギリギリの唯先輩と将来を全く考えてない律先輩は進路未定みたい。
「ミュージシャンって書いたのになぁ」
 しぶしぶ勉強道具を広げる律先輩。
「武道館ライブもダメだったしね」
 こっちもふてくされながら勉強道具を広げる唯先輩。
「せめて専門学校って書きましょうよ」
 呆れて私はため息をついた。
「でも、そういうとこって固い音楽って気がしないか?」
 律先輩は手でシャーペンを回しながら言った。
「最近はミュージシャン関係の学校もあるみたいですよ」
 テレビで見たCMの情報を何となく提供すると、2人は目を輝かせる。
「じゃあそこに入学しようりっちゃん」
「おう!」
 と口を揃えた。えらく簡単に決めるんだなあ。
「でも、そこに入ると本当に音楽漬けみたいですよ」
 と私が補足すると、
「えー、遊びたい」
 だだをこね出す唯先輩。この人本当に私の先輩なんだろうか。
「大学は割と自由がきくみたいですよ」
 今度は一足早く大学生になることが決まったムギ先輩が言うと、
「よし、大学に行こう」
 と律先輩。京都に行くみたいに決めてるけど、結局どうするんだろう。

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あきゅろす。
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