けいおん!〜ネコミミ部長奮闘記〜
♯4
部室に行くと、ふわふわの髪に、人形みたいな綺麗な容姿のムギ先輩がすでにいた。
「こんにちはムギ先輩」
お茶の用意をしているムギ先輩は私達に気づき振り向いて微笑んだ。
「ムギちゃん今日は何?」
いつの間にか唯先輩は座って待ってるし!
「今日はケーキですよ」
ムギ先輩の持ってきてくれるお菓子は美味しいんだけど、このまったりした空気はどうにかしないといけないと思う。だけど、ケーキ食べたいし……。
「梓ちゃんは飲み物何にする?」
ムギ先輩はオーダーをうかがう店員さんみたいに、トレーを持って私の返事を待っている。お菓子だけじゃなく、ムギ先輩特製のお茶も美味しいから困る。
「ミルクティーでお願いします」
「はーい」
可愛い返事を残して体をひるがえし、ムギ先輩は慣れた手つきで紅茶を煎れる。
「ミルク多めって言わなくてよかったのか?」
律先輩が紅茶をすすりながらからかってきた。
「そんなに子供じゃありません!」
私が小さいからなのか、律先輩は私のことを子供扱いしてくる。私だって気にしてるのに。
「あんまり梓をいじめてやるなよ」
澪先輩が私の頭をなでてくれながらフォローしてくれた。
「だって梓可愛いんだもん」
律先輩はそう言うけど絶対楽しんでるだけだと思う。
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