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けいおん!〜ネコミミ部長奮闘記〜
♯3
「冗談だよ澪。ちゃんと勉強もするって」
 大きなたんこぶをつけた律先輩は弁解する。
「嘘をつくな。この前の模試の結果も散々だったじゃないか」
 綺麗な黒髪のロングヘアーで、大和撫子という言葉がよく似合う澪先輩は、いつも律先輩の心配をしている。私こういうお姉ちゃんが欲しかったな。
「まだ時間あるんだし、余裕っしょ」
「もー、落ちても知らないぞ」
 正反対の2人が仲良いのも不思議なんだけど。
「ごめんな梓。大変な時に」
「気にしないでください。いい感じで肩の力が抜けました」
 澪先輩が申し訳なさそうに言うので、私は少しだけ自分に嘘をついた。
「そうだ、部室で勉強して行ってください。私1人だけでもやることないですし」
 と言った瞬間しまったと思った。唯先輩達が部室で真面目に勉強するなんて考えられない。確かに1人だけでやることはないんだけど。
「賛成っ! ムギちゃんも呼んでみんなでしよう」
 唯先輩が元気よく手を挙げた。絶対ムギ先輩の持ってくるお菓子目当てだ。
「じゃあ、行こうかあずにゃん」
 言ってしまったものは仕方がない。別に今すぐ廃部になるわけじゃないし、今は先輩達との時間を大切にしよう。

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あきゅろす。
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