小説置場 5 適量を垂らし終えた省吾が、シェービングローションを陰毛に擦り付ける。 その手つきがまるで愛撫されてるみたいで、少し気持ち良くなっている自分に驚く。 今から剃毛されるというのに、僕の陰茎は硬度を増し始めた。 「ふ、んっ…」 股間を撫でられる行為に、つい甘い声が洩れる。 僕の様子に気付いた省吾が意地悪な顔で言い放つ。 「感じてんの?いやらしい奴」 「はぅ…んふっ…や」 否定したくても省吾の手で感じ出した僕は、喘ぎ声しか出せない。 「始めよっか」 そう宣言され、ヘソ下に剃刀が当てられた。 「や、ん…あっ…」 肌が粟立つ。 ショリショリと音をたてて肌を滑る剃刀の感覚に、何ともいえない気分にさせられた。 僕の位置からは股間が丸見えで、剃毛されていく様子が嫌でも目に入る。 見たくないのに、目が離せない。 「省吾っ、や…っ」 屈辱的な行為にもかかわらず、僕の陰茎は天を仰いだ。 剃毛という異常な状況に、僕は少なからず興奮していた。 「薫ってば、毛剃られておっ勃ってるよ?変態だな」 省吾が言いながら、勃起した陰茎を指でピンと弾く。 「やぁ、やだっ…んっ」 ヒクンと揺れた陰茎の先から透明な蜜が流れだした。 「足、開いたまま折り曲げて。…そう、そのままで」 僕の足の上から退いた省吾が、腰とベッドの間に膝を入れ、下半身が宙に浮き苦しい体勢になる。 背中の半分が浮き上がり、膝立ちの省吾の目前に尻を晒す形となった。 「苦し、いっ…やっ」 省吾に体重をかけて、なんとかこの体勢を保つ。 僕からはさらに股間がよく見えるようになり、半分無くなった陰毛に羞恥した。 陰茎が目の前にある。 なんて卑猥な光景だろう。 「良い眺め。絶景だな。バイブ入れたケツがよく見えるよ」 再び剃毛を開始した省吾が言葉で僕を責める。 「やっ…言わない、でっ…くっ…ぁんっ」 太股の付け根を剃刀が滑る。 バイブで広げられた秘孔の辺りを剃られる感触に、腰奥からはゾワゾワとした感覚が沸き起こった。 「んっ…ふぅ…はぁん…」 むず痒いような、くすぐったいような、堪らない刺激に僕の陰茎からは蜜が溢れだし、胸に落ちていく。 「毛剃られて気持ち良いんだろ?気持ち良いって言えよ、薫」 「やだっ…ひゃあっ!」 省吾が剃刀の背で、敏感な蟻の戸渡りをツゥとなぞった。 「言えよ、薫。毛剃られて気持ち良い、って」 そこを執拗になぶられ、僕は降参した。 [前へ][次へ] [戻る] |