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現世乱武小説
 君がため(甘凌/ss)


パズル雑誌のお客様プレゼントで現金五万円という賞品に目を留めた凌統。
なんとか解いて早速応募ハガキを書いていたところ…


甘寧「しっかし…よくこんなもんやろうと思うよなー」

凌統「…ま、出来ないもんでもないし。つーかちょっと今話しかけんな」

甘寧「へいへい。……お、なぁ凌統、テレビとかのがよくねぇ?」

凌統「テレビィ?…うちにあるので十分だろ。てか黙って」

甘寧「でも見ろよ、ブルー●イレコーダー付きってすごくねっ?何番の問題だこれ…」

凌統「……あ」

甘寧「ん?」

凌統「…間違えた」

甘寧「どこ」

凌統「だーもう!!あんたがブ●ーレイとか言うから賞品欄にブって書いちまっただろぉぉ!!」

甘寧「知らねー!俺のせいにすんじゃねえよッ、間違えたってことはお前が心のどっかでテレビを欲してた証拠だろ!」

凌統「俺テレビとか別に欲しくねえしっ!…あーあ、修正液って使っていいのか、これ?」

甘寧「消す必要ねぇだろ。ペン貸せ。要はこいつを現金五万円の『現』にすりゃいいんだから…(カキカキ)」

凌統「……」

甘寧「……これでどうよ」

凌統「…まぁ……読めなくはないけど」

甘寧「だろー?んじゃ、あとは切手貼るだけだな」

凌統「…何番だよ」

甘寧「えーと…80円切手」

凌統「そうじゃなくてっ……テレビの問題何番だって訊いてんの!」

甘寧「え……やってくれんのか!」

凌統「あ、あんたのためじゃねえっつの!……一枚のハガキで十問まで応募できるから…ついで」

甘寧「へぇ…十問か、良心的じゃねえの。だったらこの音楽レコーダーもやってくれっ。俺のシャッフルだから曲がランダムでよぉ…」

凌統「別に画面ついたってなんの曲だかなんて気にしないだろ。今のままでいいじゃん」

甘寧「んなの気分の問題だからいいんだよっ。80円で当たるんなら贅沢にいこうぜ」

凌統「んー…贅沢ねぇ」

甘寧「…ちっ、テンション低いなーお前。判ったよ、この甘興覇様がよさげな賞品選んでやらァ」

凌統「…なぁ、こういうのってあんまりガメつくないほうがいいんじゃねぇの?」

甘寧「んー?構いやしねえって。…お、これいいな。あとこれだろー……他には…これなんかもインテリアっぽくてなかなか…」

凌統「……。すげぇ印つけてってるけどさ、まさか十問応募する気?」

甘寧「あぁ?……そうだけど。なんだよさっきから。お前が十問までいいからっつったんだろ?」

凌統「や、あのさ…その問題解くの誰だと思う?」

甘寧「………あ」

凌統「…誰、だと思う…?」

甘寧「りょ、凌統様ですっ」

凌統「だーよーねー?……ったく、難易度高い問題ばっかり選びやがって…少しは俺と懸賞会社に遠慮しろっ」

甘寧「…て、手伝いましょうか…?」

凌統「当然っ!……とか言いたいとこだけど、あんたにやらせたら余計俺の手間が増えそうだからいいや」

甘寧「…テメ、言わせておけばっ…」

凌統「……何」

甘寧「………す、すみません…」

凌統「…ま、頑張ってみるよ」

甘寧「り、りょぉぉとぉおお!!お前って奴はッ…」

凌統「ぎゃーッ、離れろ欝陶しいっ!!」




あとがき。

これは私と私の兄のあいだで実際に起こったお話です。
ああいう賞品たちって見れば見るほど欲しくなっちゃうんですよね笑
でもあんまり欲かいちゃいけない気もするという心理…

応募して当たったことなんてないんですけどねっ
お粗末さまでした!


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あきゅろす。
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