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無双小説
 角虫戦争・あとがき


おまけ。


ゴキブリとの死闘を終えた呂布が書庫の扉を開け放つと、終始じっと待ち続けていた陳宮と張遼がばっと顔を上げる。
そして呂布が手にする戟の尖端に綺麗に突き刺さっている黒色を認めると張遼は主に駆け寄った。


「呂布殿…!」

「張遼…もう何も心配することはない。思っていたよりすばしっこかったが、やはり俺の足元にも及ば

「呂布殿っ…ご自身に負けてしまわれるとは!!」

「…負けた?俺は勝ったぞ」

「ち、張遼殿っ?」

「きっとご油断召されたのですな…。この張文遠、呂布殿の仇をとらせていただくっ!」

「……」

「……」

「貴殿、武人ならば敗者を何時までも晒すような真似はよせ。たとえ敵であろうと傷を負った者にする仕打ちではあるまい」

「……陳宮」

「…なんでしょう」

「これはどういうことだ」

「…私にも判りかねます」

「さあ、一度その矛を下ろされよっ」

「……ふん、まあいい」

「呂布殿…?いかがされるおつもりで?」

「張遼と手合わせをする」

「はいぃ?」

「俺と戦いたがっている奴がいるのに無視をするのも悪いだろう。相手をして誰が本物の呂奉先か判らせてやる」

「……単純に貴方が張遼殿と一戦交えたいだけなのでは?」

「来い、張遼!お前の怒りをすべて俺にぶつけてみせろ!」

「張文遠…参るっ!」

「………はぁーもう…勝手におやりなさい」


やっぱりこの人たちは面倒臭い。
陳宮はそう再認識させられた。


fin.












あとがき。


お疲れ様でした!
とりあえず以上で角虫戦争シリーズは完結となります。

いやはや、ギャグになりきれていないので…キレ、というんですかね、それが我ながら感じられない作品になってしまいました。苦笑

ここのところ無双の小説をあまり上げていなかったからか、すごく新鮮で楽しかったです!
すみません、自己満足です←

お粗末さまでした!


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