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男たちはメルに視線を向けたあと、メルが持ってきた水を飲んだ。

(ひゃっ、どうしよう…、どもっちゃったよ…。不自然すぎるよ…、会話遮っちゃった…。嫌な思いさせちゃったよね…?怒らせちゃったかも…謝んなきゃ…。)

メルが「ごめんなさい」と言おうとした瞬間、男たちは

「ありがとう。メルちゃんが持ってきてくれた水は、いつもより美味しいな!」

とニカッと笑って残っていた水を一気に全て飲み干した。

(あ…れ?おこってない?)

メルが不安そうに男たちを交互に見ていると、「いやー、メルちゃんに見つめられると照れちゃうなあ、おじさん。なあ?ヤト?」と中年のぽっちゃりした男が向かいに座っているヤトと呼ばれた男に同意を求めた。


「いやいやいや、まったくだな!タト!」

ヤトと呼ばれた顎に無精髭を生やした男はガッハッハッと笑いながら答えた。










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