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メルがそう決意を固めている間にもババと中年の男たちは話を進めていた。

「あれだろ?あんたたち、またケンカしたんだろ?…ったく、しょうがないね、朝飯作ってやるから座んな」

ババがキッチンから中年の男たちに声をかけると男たちは「いや、今回はアイツが悪い!」とケンカをした相手に文句をいいながら一番奥のテーブルの席についた。

「メル、あいつらに水持ってってやりな」

メルが決意を固め終わった後にババにそう言われたので中年の男たちが、「絶対に謝らん!」とか「アイツは分かってない!」だとか話しているテーブルに水を持っていく。

(どうしよう…、テーブルにお水置きたいけど無言で置くのも感じ悪いよね…、でも、二人が話してるのにどうやったら自然に感じよく置けるの?僕にはそんなすごいこと出来ないよ…、どうしよう…、これじゃいつもの僕と一緒だ…。僕は変わるんだ!がんばれ、ぼく…。よし…、)


「あ、あ、あの、お水です」









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あきゅろす。
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