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「あ、ババ…」
ババが帰ってきたことに安心した様子のメルは少し涙ぐんでいた。

「どうした?なんかあったのかい?」

そんなメルにババは、小さい子供にするように優しくゆっくりと問いかける。

「あの、お、お客さんが…」

今まで静かに二人のやり取りを眺めていた中年の男たちにババが視線を向けた。

「ああ、あんたたちかい!なんだい?まだ開店前だよ」

とあっさりとメルが言えずにどうしようかと悩んでいた一言を言ってのけるババにメルは改めて決意を固めていた。


(僕はこのままじゃだめだ…、僕は変わるんだ…。僕だって男の子なんだ)








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