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ババと二人の男たちがそんなやり取りをしてる中、会話に全く入ってこなかったメルは

(ぼた餅かあ…、どんなのなんだろう?ぼたっとしてるお餅なのかな…?全然想像つかないや…、美味しいのかな?食べ物なんだよね?東の国かあ…、あれだよね…?お寿司だっけ?あるところだよね?…確か。すごい遠いんだよね…。いつか行ってみたいな…、あ!でも僕…、ここと森しか行ったことないや…、この国も全部知らないのに行けるのかな…?)

とすっかりぼた餅と東の国のことで頭がいっぱいになっていて心ここにあらずだった。


「メルちゃん?おーいメルちゃん?メルちゃんてばー!おーい!」
とタトがババという強敵からなんとか起死回生の一撃を与えようとメルに助けを求める声に一切気付かなかったのである。


「メルはあんたたちの話なんか下らなすぎて興味ないってさ」


三人がメルに目を向けたところで視線を感じたメルの意識がやっと戻ってきた。









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あきゅろす。
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