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キリリク小説。
「好きだから」の魔法の効果?A
「なに?」

数回大きく息を吸って、おーくんが覚悟を決めたように呟く。

「・・・・・・・・・・・よ」

「え?ごめん、聞こえんかった」

「す、好き、なんだよッ!」

「・・・え?」

オレの都合のいい聞き間違いかともう一度訊ねると、思いっきり頭を叩かれた。

「何度も言わすなアホッ!好きだっつってんだよ!どうしてくれんだよ!」

ぎゃあぎゃあ喚きながらおーくんはオレの頭をポカポカ殴る。

「い、いてっ、なんでっ!?なんで殴られなあかんの!?」

嬉しいやら痛いやらでパニくった。

でもとりあえず痛いのは勘弁してもらおうと、暴れるおーくんの両手を掴む。

そのまま床に縫い止めると、やっと大人しくなった。

「・・・説明して。なんで好きになったら殴られんのか。ついでにオレのこと避けた理由も」

おーくんの思わぬ告白で強気になったオレは、ちょっと意地悪く訊いてみた。

ぶるぶる屈辱に燃える口が吐き捨てるように言う。

「お、お前は俺と違って実行委員とか、いろんな人に頼られてるし、俺のこと構ってるヒマなんかねえだろ。ここんとこ顔色だって悪かったし・・・そんなんで古村のこと気にしてたら・・・もしかして好きなのかもとか、そんなこと考えて・・・」

「心配するほど好きなんやないかって?」

「・・・そうだよ。キモいだろ、俺」

恥ずかしそうに言うその姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。

「それがキモいて・・・オレはどうなんの」

紅葉みたいに色づいた頬に軽くキスをした。

ピクリ、とおーくんの肩が揺れる。

「嬉しすぎて、もうイきそう」

言葉どおりギンギンに硬くなったソコを、おーくんの太腿にぐりぐりと押しつけた。

「お、おまっ」

こんな状況でよく勃てるな、って言いたいんやろ。

でも逆やで。

こんな状況だからこそ、抱きたくてしゃーない。

「好きや。めっちゃ好き。世界一好き」

ぎゅって抱きしめて、キスを落としていく。

ちゅっちゅっとバードキスを繰り返せば、恥ずかしそうやったおーくんの目が少しずつ蕩けてきた。

あー。その顔で今すぐイけるわ、オレ。

「おーくん・・・んっ、こんな埃っぽいトコ・・・ごめんな」

キスの合間に謝る。

「アホ・・・萎えるようなこと言うな」

遠慮がちに差し出された舌に吸いつき、喉の奥に侵入した。

苦しいのか、モゾ、とおーくんの腰が揺れる。

その拍子に硬いソレがオレの下腹部に当たる。

ベルトに手をかけると、おーくんは抵抗せずに腰を浮かせて脱がせやすいようにした。

「ええの?オレ調子乗るで?」

一応訊いてみる。

おーくんは顔を赤らめてそっぽを向いた。

「・・・さっきは友達とか言って悪かったよ」

カレシな、と可愛らしい声で呟くから。

もう全部ぶっ飛んだ。

ガチャガチャと焦る気持ちを抑えながらベルトを外す。

ゆるんだズボンを下着ごと引きずり降ろして、顔を出した半勃ちのソレにむしゃぶりついた。

「あっ、あ、んッ!」

いきなりのフェラは刺激が強すぎたのか、ゆるく髪を掴まれる。

芯が通ってプニプニと柔らかい果実。

濃いピンクに染まったおーくんのモノはめっちゃ卑猥。

舌でくすぐりながら裏筋を駆け上がり、カリを舐めまわし、ときどきちゅうっと吸う。

ピクンと小さく脈打つのが愛しい。

「おーくん・・・好きや・・・」

舐めまわしてるソコにも言い聞かせるように囁く。

オレの唾液で濡れて光るモノが、自分からとろみのある液体を吐き出し始めた。

「はっ・・・はぅッ・・・」

男にそんなトコを舐められるんが恥ずかしいのか、おーくんは口をしっかりと手で覆ったまま俺を見下ろす。

見られてるのがわかると興奮して、勃起を手で掴んで舌を上下に往復させた。

裏筋を硬くした舌先で抉るように擦る。チラッとおーくんの顔を見てみると、気持ち良さそうに肩で息をしてる。

「ココがええの?・・・ん、言うて・・・ちんちん、きもちええって・・・」

「アホ・・・!」

おーくんの『アホ』ってめっちゃ愛を感じる。

オレのこと考えながら喋ってるって感じがダイレクトに伝わってくるから。

「ぁ、あんっ」

一際甘い声を上げるカリ首を小刻みに擦りつけた。

先端から溢れる汁が一気に増え、舌を潤す。

いつまでもこうしてたいけど、そろそろオレの下半身が限界を訴えてる。

おーくんへの愛撫は続けたまま、制服の内ポケットから小さなチューブを取り出す。

学校にいるうちも、いつおーくんがソノ気になってくれるかわからんから常備してる潤滑剤。少ないチャンスを絶対逃さんように

片手でキャップを捻り、手のひらに中身を落とす。

その間もおーくんのは舐めまわしたまま。俺もずいぶん器用になったもんや。

ヌチョヌチョと水音をたてて扱き上げながら、そっと滑りを纏わせた指を内腿に挿し入れた。

「んっ!」

異物感を察知したおーくんが反射的に脚を閉じた。

それをもう片方の手で押し開いて、窄まりを指先で探った。

熱く湿った場所で指にひっかかる襞の入口を探す。

・・・あった。

滅多に使わんソコは固く閉まっていて、とてもオレのが入るような隙間はない。

それでもおーくんが辛くないように、慎重に滑りを擦りつけていく。

「ぁっ・・・あ・・・こ、むらぁ・・・」

熱に浮かされたように小さな声が吐き出される。

オレのこと好きやって思ったからか、おーくんはいつもよりずっと素直に身体を開いた。

「息吐き。ふぅって・・・ほら。ふぅー・・・」

緊張をほぐしてやるためにも腰を撫でながら繰り返す。

オレの誘導にあわせて息を吐き始めたおーくんの蕾が、少しずつ緩んで綻び始めた。

「あ、ぁああ・・・んふぅ・・・」

狭い場所にじりじり指を突き刺していく。

中は熱くて溶けそう。

第一関節まで埋めると、もぐもぐとオレの指を咀嚼する襞。

それ以上進まんように締まったソコを、潤滑剤を足してさらに押し開く。

シャツの中に手を差し入れておーくんの乳首を弄ると、力がフッと抜けて少しだけ楽に入っていくようになった。

「ええ子」

少しずつオレを受け入れる準備をするソコを褒めてやって、萎えてきていたモノを擦り上げる。

「んっ、んくっ・・・あ、ん」

「も一本増やすで」

「や、めろっ、くるし、」

「すぐ気持ちええようになるから」

額に汗を滲ませて可愛い顔を歪めるおーくん。

この苦痛の先にある快感を味あわせてやるために、オレは夢中で内壁を探った。

湿って蠢く場所の中で、そこだけ感触の違う場所。

「ん、あった」

「あッ!!」

一際大きくおーくんの腰が跳ねて、俺の頬に勃ち上がったモノがピタッと当たった。

「よう頑張ったな。ご褒美にココ、いっぱい弄ったるからな」

「だ、ダメだっ・・・ぁ、ぁあんッ!」

宣言通り指の先に捉えた前立腺をゆるゆると擦ってやる。

くちゅくちゅやらしい音が響いて、誰もない部屋から校舎中へと広がっていくような錯覚に陥る。

おーくんの脚が筋を浮かせて持ち上がっていく。

爪先が細かく痙攣して、オレの顔を引き剥がそうと手が伸びてきた。

その手を掴んで指を絡める。

「そんなんしたらあかん。止めるで?」

「ぁぅっ・・・やめ、るなっ・・・!」

「ならええ子にしとき。もっと弄ったるから」

ワザと子供に言い聞かせるように言ってやって、さらに指を増やした。

3本の指で前立腺を挟みこみ、くるくると回すように弄る。

コリコリしたその場所がどうかなるくらい気持ちええのか、俺の目の前で震えるおーくん自身からはとろっとろの先走りが糸を引いて垂れた。

「ぁんッ!は、ぁあんっ・・・あ、やっ、こむぁっ・・・も、も、らめっ・・・!」

ダラダラと涎を垂らしながら悦ぶおーくんのやらしい顔に、オレのムスコは痛みすら訴えてくる。

「はぁ・・・もうあかんわ」

指をゆっくりと引き抜く。

一瞬おーくんの不満そうな顔が見えて、安心させてやろうと頬を撫でた。

「オレのでいっぱい擦ったる」

カッと可愛い顔が燃えて、勢いよく逸らされた。

「だ、誰もそんなこと頼んでないっ・・・!」

この期に及んで強がるところがめっちゃ好き。

濡れてない方の手で上着の内ポケットを探り、ゴムを取り出した。

手早くムスコに装着すると、まだ恥ずかしがってるおーくんの脚を抱え上げる。

「ぁっ・・・」

「デカいのが通るで。覚悟しや」

震えてる唇が、ふにゃりと歪んだ。

「バッ・・・アホ!自分で言うな!!」

「ええツッコミや」

緊張がほぐれたところで、ゴムに包まれた先端を狭い入口に押し当てる。

「・・・いくで」

少しでも早く苦痛が終わるように、一気に突き刺した。

「ぅぁあッ!!」

ガクン、と腰が跳ね、張り詰めていたおーくんの亀頭が爆発する。

「つッ・・・なんや、ヨかったんや・・・?」

なだらかな腹に降り注いだ精液。

もう挿れられることに痛みはないのか、内壁は激しく蠢いてオレに吸いついた。

狭く、キツすぎない最高のソコを堪能しながら、張り出した先端で前立腺を探す。

抜きながら浅いトコロを小刻みに擦り上げると、かすかにそれらしいものを感じた。

「はぁんっ、ぁ、そこ・・・そこぉっ・・・!」

「ココなん?」

「んっ、ん!」

ぎゅっと目を閉じて唇を噛み締めてる。

「・・・いっぱい啼きや、おーくん」

「あっ!――――ッ!!」

滑りをかりて、ぱちゅぱちゅぱちゅと精一杯のスピードで中を抉った。

「ぁっ、あ、ぁ、あッ」

しっかりと閉じられた肉を開きながら、前立腺を目指して腰を突き上げる。

ソコに当たるたびに信じられへんくらいの締め付けがオレを襲って、股間から全部が流れ出しそうになる。

アホみたいに腰振って、頭ん中が真っ白になりそうな快感をおーくんと2人で楽しんだ。

「っ、ぁ、こ、こむらぁっ、き、きもちッ、いいっ・・・!」

はくはくと口を開けたり閉めたりしながら訴えてくる。

そんなん言わんでもわかるから、今はやめてほしい。

めっちゃ煽られる。

加減、できんくなる。

「やッ、も、デカく、すんなぁっ!」

「ほんなら、ちょぉ黙って・・・ッ!」

汗で滑る脚を抱え直し、もっともっと奥に。

いくら人がおらんでも声出し過ぎっていうくらいおーくんは啼いて、オレは必死にもっていかれんように歯を食いしばって。

それでもぐいぐい絞めつけてくる内壁には勝てず、突き上げる速度を速めてフィニッシュに向かった。

2人とも腰が浮きあがるくらいの激しいセックス。

一番てっぺんでおーくんの腰がブルッと震えたかと思うと、いきなり急激な収縮が始まった。

「ひぁああッ!!」

「ぁっ・・・ヤバ・・・!」

おーくんがイったのに合わせて、オレもつられて放ってしまう。

ゴムの中に生暖かい液体が漏れる間も規則的に搾り取られて、ゾクゾクと全身に鳥肌。

オレが全部出し切る頃には、おーくんの腹は真っ白に汚れてた。

若い性欲はそんなやらしい姿でも簡単に復活する。

「なぁ・・・もっかい」

「はっ、は、はぁ・・・も、できねえよ・・・」

オレと違って挿れられて2回イったおーくんは、ぐったりと手足を投げ出したままゆるく首を振る。

無理はさせたないし、オレも素直に中に入ってるモノを抜いた。

抜く瞬間も内壁がぴくぴく動いて、また元気になりそうになる。

違うことを考えながら必死に宥めて、なんとか冷静さを取り戻した。

「はぁ・・・」

ヤバいくらい可愛かった。

あれだけで我慢できた自分を褒めてやりたいくらいや。

でもおーくんはそんな満足の溜息を、違う溜息と勘違いしたらしかった。

「あの・・・古村」

「ん?」

「・・・あのさ、また明日・・・ヤればいいだろ」

「・・・は?」

何を言い出すのかと思わず耳を疑った。

「だ、だから・・・足りないなら、また明日とか・・・その次とか、いつでも」

「おーくん・・・」

「付き合ってんだし・・・おかしくないだろ」

「もーぉ!」

せっかく離した身体をまた力一杯抱きしめる。

疲れてるおーくんのことも考えられんくらい、嬉しくて、愛しくて。

「う、うわっ!?」

「めっちゃ可愛いっ!!あかん!もうオレ死ぬ!」

「そ・・・そんなに喜ぶなよ!」

勘違いしたままのおーくんがバシッとオレの頭を叩いた。

危ない危ない。

このまま放っておいたらオレのことただのヤりたいヤツやと思われる。

ちゃんと説明せな。

「ちゃうねんおーくん。オレな、もっとヤりたいんやのうて、おーくんとちゃんと付き合えんのが嬉しいねん」

「え・・・?」

「おーくんがオレのこと受け入れてくれて、ホンマに嬉しいってこと」

「・・・ん」

面と向って言われたのが照れるのか、小さな返事だけが返ってきた。

「好きやで」

「ん、俺も・・・」

もう一回ぎゅうぎゅうに抱きしめて、いい加減にしろって殴られるまでオレはおーくんを離さんかった。










「匠!どこ行ってたんだよ!」

クラスの模擬店を任せてある青木がオレたちの姿を見つけて呼び止めた。

「おー悪い。店の方はどうや?」

「どうやじゃねぇーよー。オレんとこ全然。お前がいないってわかった途端に女の子帰っちまうしさぁ」

「アホ。オレがおらんで売り上げが伸びんのは、作ってるモンにも問題があるっちゅーこっちゃ。オレがおってもたいした儲けにはならん」

商品がうまそうに見えるなら売上は落ちんはず。

すると向こうからおーくん側の店の責任者、辰巳が大きな箱を抱えてやってきた。箱の中身は、店で作ってるホットドッグ。

「大山、売上すげーよ!やっぱお前の言ったとおりにしたらいい宣伝になってさぁ!」

「マジ!?やった!」

隣で喜ぶおーくんを見てるとこっちまで嬉しくなってくる。

なんや自分が褒められてるみたい。

「おーくん、すごいやんか」

「え?」

「オレより全然才能ある。商売人の才能」

「商売人って・・・もっと良い言い方ないのかよ」

一応褒め言葉のつもりやったんやけど、おーくんには伝わらんかったようで。

「でもホンマ、すごいわ」

「・・・おう。サンキュ」

素直に礼を言って、持ち場に帰ろうとした。

その手を人に見えんようにパッと掴んで。

「明日打ち上げ終わったらオレんち泊まりけぇへん?親おらんねん」

最後の賭けのつもりで言ってみる。

おーくんはしばらく悩んで、そんで顔を真っ赤にしてこたえた。

「・・・明日までの売り上げで、お前んトコが勝ったらな」

・・・さすがおーくん。誤魔化すんがうまいわ。

でもな。それやったら絶対負けへんよ。

「任しとき。オレの人気をバカにしたらあかんで。あとで妬いてもしらんからな」

「なんだそれ!卑怯だろ!」

「なんとでも言いや〜。さ、頑張るで〜なんたっておーくんとエエコトするためやからな」

「そんな不純な動機のヤツに負けてたまるか!」

一目散に持ち場に帰っていくおーくんの背中を見送りながら、オレは乱れた髪をなおした。

こっちをチラチラ見ながら通り過ぎていく女子中学生を呼びとめ、今日一番の笑顔を作る。

「お嬢ちゃんたちカワイイなぁ。お兄ちゃんトコの店でクレープ一緒に食べへん?」







次の日、文化祭の閉会式でウチのクラスの売り上げが一番多かったことが発表され、オレたちは担任の奢りで盛大に打ち上げをした。

その夜どうなったかはオレとおーくんの秘密。
ま。どっちにせよ、ハッピーエンドっちゅーことで。


おわり。









<あとがき。>
このお話をちーこさまに捧げます!
いかがでしたでしょうか・・・関西弁で攻め視点、エロく!
エロく!・・・なってます?ちょっと温かったです??精進します(笑)
60万hitがこのキャラでなんとなくよかった気がします。ありがとうございました!なんだかこれから頑張っていけそうな気がしてきました(笑)
これからもよろしくお願いいたします!
ありがとうございました★



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あきゅろす。
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