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キリリク小説。
健多くんの苦難の日々9A
「こっち向け」

「・・・嫌だ」

「向けって」

「ヤだってば!」

あんな話をしておいて今さら鳴人の顔なんて見れるわけがない。

だから絶対に振り向かないという意志を込めて枕に顔を埋めると。

「・・・絶対に向かせてやる」

あっちも意地になって掴んだままの僕のペニスを弄りまわしてきた。

「ひッ!ぁあん、あ、や、やうッ、ん、んんーッ!!」

先端の皮をさらに剥かれ、敏感な尿道口をを爪がクリクリとくすぐる。

ビリビリと電気にも似た快感にカラダを丸めると、今度は無防備になったお尻を二本の指がぐっと割り開いた。

生ぬるい風が普段は絶対に開かない場所に入り込んできて僕は身震いした。

「あ、あうッ・・・や、めッ・・・!」

久しぶり、といっても一週間ぶりに開かれた後ろの穴は固く閉ざされて、滑りを帯びた鳴人の指を一本入れられただけでギチギチと食いしばる。

それでも鳴人の指は止まらず、時々入口を捏ねて開くように回しながら奥へと進んでいく。

やがて穴の中を指が楽々と動けるようになると、今度はよく知った前立腺を的確に押し潰してきた。

「んッ、んッ、っく、んく、ふぅッ」

お尻の中から頭の中が蕩けるような快感が溢れ、枕に僕の唾液の跡が広がっていく。

挿入されているのは指一本なのに、まるで太い杭で穿たれているように僕のカラダはビクビクと上下に揺れる。

それくらい鳴人の指は巧みで、気持ちよかった。

首筋にかかる吐息が熱い。

僕をドロドロに蕩かせながら鳴人も興奮しているんだと思うと、力を入れて侵入を拒んでいた僕の淫らな穴がみるみる緩んでいく。

「はぁッ、はッ、あ、あぁあッ!」

堪えていた喘ぎ声はいつしか絞りだすような悲鳴に変わって、その変化を敏感に感じ取った鳴人の指が一気に三本に増やされる。

押し広げられる圧迫感に息をつめると、前を苛められてまたカラダが弛緩する。

僕の先走りを纏った指がぐちゃぐちゃと卑猥な水音をたて、僕は抵抗することも忘れて鳴人の指がくれる快感に酔っていた。

「この前ヤッたとき、お前だいぶ疲れてたろ。受験の追い込みでカラダがキツイだろうと思って手を出さなければもうコレだ」

「んッ、ぁあッ、だっ、てッ!」

そんなに気を遣ってくれていたんなら、キスなんて煽るようなことしないでほしかった。

そう文句を言ってやりたいのに口から出てくるのは歓喜の叫び声だけ。

でも。

「まったく・・・風呂で虚しくヌいてた俺の横で気持ち良さそうに啼きやがって・・・ふざけんな」

こんなに変態だけど、それでもちょっとは僕のカラダのことを考えていてくれたんだと思うとやっぱりほだされてしまう。

それに前立腺を指で挟まれてコリコリと揺さぶられて、もう少しも我慢ができなかった。

「ふ、ぁっ・・・あ、ん、んんッ!」

枕を掴んでいた手を離し、指を入れられているお尻に持っていく。

両手で尻たぶを掴み、ぐちゅぐちゅと解されているソコを広げるようにぐっと割り開いた。

僕の痴態にも鳴人は指を止めずに、それどころかさらにイイトコロを擦り上げる。

「ぃッ、あッ、は、シて・・・おねが、いッ、もう・・・!」

死にたいくらいの羞恥を堪えて懇願すると、鳴人が後ろで楽しそうに笑う。

「夢の中の俺はお前をどんなふうに抱いてた?」

「へ・・・?」

突然の意味不明な質問に思わず振り返る。

暗闇の中で鳴人の目が細められ、長い舌がペロリと唇を舐めた。

途端に背筋を走ったゾクッとする痺れに僕はカラダを震わせる。

「あ・・・や、さしかった・・・」

甘い甘いキスをして、信じられないくらい温かかった。

今みたいにギラギラした目じゃなくて、もっと・・・。

「どっちがいい?夢の中の俺と、今ここにいる俺と」

なに言ってんの。

そんなのどっちも鳴人なんだからそもそも比較の対象にならない。

それに、僕のカラダはもうそれどころじゃ・・・!

「わかんないッ・・・わかんないよ!」

ギリギリまで高められたカラダがもうイかせてくれと訴えている。

「ちゃんと答えろ。たとえ夢の中でも誰かに先越されたなんて、俺のプライドが許さねえんだよ」

「・・・はぁッ!?」

なんだそれ。

なんで夢の中の自分に嫉妬なんてしてんだ!

そんなこと、今はどうでもいいから!

「もう・・・早く挿れろよッ!!」

じれったさが頂点に達した僕はなりふり構わず肩越しに鳴人に向かって叫ぶ。

一瞬、鳴人の目が点になった。

そして笑いを堪えながら肩を震わせる。

その振動が指を飲みこんだナカにまで伝わってたまらない。

「んぁッ、は、はやくッ・・・!」

「はいはい・・・欲求不満のお前ってすげー面白いな」

鳴人はナカから指を抜いて、僕の太腿に絡まっていたズボンと下着を素早く足首から抜きさった。

そして僕を自分のほうに向き直させると、ゆっくりと見せつけるように熱く成長したモノを取り出す。

暗闇でもわかるその大きなモノに目を奪われ、興奮と期待で胸がいっぱいになる。

二人で横たわったまま太腿を持ち上げられ、ひくついた入口に濡れた切っ先を押し当てられた。

「俺も、いい加減限界」

ズッ!

「ッひぃ!!」

その刹那、爆発的に沸き起こった快感を我慢できず、鳴人の脇腹にぎちっと爪をたてた。

「・・・ッ、つ」

笑いながら顔をしかめた鳴人が仕返しにと繋がった場所を軸にして腰を回す。

ぐちゅり、ぐちゅり、と卑猥な音が闇の中で響き、久々に埋め込まれたモノの質量に息をのんだ。

「んッ、う、ううッ、あぁんッ!」

ベッドが軋むほど激しく揺さぶられ、ずるりと鳴人にしがみついていた腕がベッドに落ちる。

すると鳴人が僕の上になって、両方の脚を持ち上げた。

鳴人の視界にすべてを晒すような格好に恥ずかしくなるが、もっと恥ずかしいのは僕のぷるぷると揺れるペニスだ。

実は挿れられた瞬間に一回イってしまっていた。

その雫が揺さぶられるたびにポタッと腹に落ちてくる。

「あ、あッ、ひ、あんッ!!」

「・・・ッ、は」

一言もしゃべらずにただ無心に僕のナカを擦り上げる鳴人。

こめかみから落ちる汗が、久々に味わう快感に浸っていることを教えてくれる。

優しい愛撫じゃないけど。

心地いい、というよりは眩暈がするほどの激しい快感だけど。

確かにソレはずっと繋がっていたいと思うような気持ちにさせてくれた。

「な、なるひとッ・・・い、いいッ・・・!」

「はっ・・・この、淫乱」

そんな汗だくになって眉をひそめながら言ったって全然説得力無い。

鳴人だって僕の前では立派な淫乱だから。

「んんッ、い、イく・・・!」

ぐっと腰を突き上げて射精に備える。

鳴人もその声を受けて前立腺を抉る動きを強めた。

ドロドロに溶けてシーツに流れる。

そんな錯覚さえくれるセックス。

「あぁ、ひ、あぁぁんッ・・・!!」

「ッ・・・、く!」

シーツを掴む指にぎゅっと力を込め、注がれるモノに押し出されるように精液を飛ばす。

頭の奥とペニスが蕩けるほどの快感に目の前が真っ白になって弾けた。









くちゅ、くちゅ、くちゅ。

「んッ・・・ぁ、はぁんッ、あ、も、だめぇッ・・・」

あれから1時間。

鳴人は僕のナカに入ったまま全然出てこようとしない。

それどころかゆっくりとイかない程度にイイトコロを突き上げて僕を啼かせている。

「ねぇ・・・も、いつまで・・・?」

「一週間分。それと夢の中の俺に先越された分」

・・・まだ言ってる。

どんだけ根に持ってるんだコイツ。

それよりもそろそろ一回ナカのモノを掻きださないと、あとで恐ろしいことになりそうなんだけど。

「なるひとぉ・・・」

いい加減にしてくれと目で訴えると、不満そうな顔をされる。

「あと1時間」

「い、ちじかん・・・!?」

そんなに体力がもつわけがない。

でも鳴人は有言実行するタイプだ。

「ほら、いくぞ」

「え、あ、んッ、あんッ、やだぁッ・・・!」




それから1時間たっぷりと味わわれた僕は、これから先どんなに疲れていても鳴人に一週間以上溜めさせないようにしようと誓った。

そして今後いくら鳴人とエッチをする夢を見ても、本人には言わないようにしようと決めたのだった。










<あとがき。>

遅くなって申し訳ありませんでした!!
この作品をゆずるさまに捧げます!!

リクエスト『抑えきれずに自慰をしていた健多が鳴人に見つかって襲われる』、です。
・・・・・ってそのまんまですね!捻りがなくって申し訳ありません(汗)
途中でいろいろ捻っていたら路線が違う方向に行きそうだったので慌てて修正しました(笑)
いかがでしょう・・・これで受け取っていただければよいのですが!!

リクエストありがとうございました!お粗末さまでした!

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