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キリリク小説。
健多くんの苦難の日々8A
「・・・ほら、言ってみろ。前と後ろ。どっちがいい?」

この期に及んでまだそんなことを言わせるつもりかこの変態!!

心の奥底のずーっと底辺の方で小さな僕の声が叫ぶが、表のカラダはそんなことおかまいなしにグズグズと泣きながら卑猥な言葉を呟く。

「・・・おちんち、ん・・・、がいい・・・おちんちん、いじめて・・・」

ボソッと吐き出された言葉は鳴人に届いたのか。

それすらもわからないほど頭の中が真っ白で、いま自分がどんな顔をしているかもわからないほどいっぱいいっぱいだった。

「・・・わかった」

突然、鳴人の声が低くなった。

驚いて顔を上げると、さっきまでの優しい顔をした鳴人はいなくなっていた。

代わりに、ギラギラと目を光らせた獣が。

「お前、ホント・・・喰ってやりたい」

「ひッ・・・!」

いきなり開き切っていない蕾をつつかれ息が跳ねる。

「な、なるひとッ・・・ソコはッ・・・!」

「・・・誰も挿れないなんて言ってないだろ。お前はこっちで感じてろ」

もう片方の手が僕の震えるペニスを掴み、左右に揺さぶった。

「やッ・・・やぁああッ!?」

ヒクンッ、と腰を引いて鳴人の指から逃げようとするが、こんな狭いソファの上で逃げられるはずもない。

前から垂れる先走りでぐちゃぐちゃになった入口はさっそく指を呑み込んでいく。

「ほら、お望みどおりローターもやるよ」

ヴヴヴヴヴッヴヴヴヴヴッヴヴヴヴヴッ

「ひぃやぁッ!?や、やんッ、まっ、ってぇッ・・・!!」

鳴人の手のひらにはローターが握られていて、さっきとは違う震動が僕のペニスに宛てがわれる。

裏筋に擦りつけられて強張っていたカラダから力が抜けると、今度は蕾の中に深く指が侵入してくる。

鳴人は器用にローターの位置を裏筋から先端へと移動させ、剥き出しの亀頭へと押し当てた。

「ひッ・・・―――――ッ、ぁッ・・・・ッ、くぁッ・・・ぁ・・・ッ!!」

尿道口を抉るように卑猥な塊が動かされ、握られた指の間から白濁が飛び散る。

頭の中が一瞬で焼き切れそうな閃光に包まれて、吐き気がしそうなほどの快感に声にもならない悲鳴が上がった。

鳴人の指の間から漏れる精液は止まることなくダラダラと溢れ続け、後ろに入った指も締め付けるたびに動きが大きくなっていく。

「指が折れるだろうが」

そんなことを言われたってもうどうしようもない。

僕のカラダはとっくに制御不能で、あとはされるがままに快楽を貪るしかないんだから。

何度目かの痙攣でカラダが弛緩した瞬間を狙って指が増やされる。

その間もローターは僕の鈴口に押し当てられて、垂れ流しのような快感に淫嚢がきゅうっと縮み上がった。

「くふッ・・・ぁう・・・んッ!」

片足はソファの背もたれの上、もう片方はフローリングにぎゅっと爪を立てる。

その間に潜り込んでいる鳴人の指は僕のナカをいつになく性急に掻き回していた。

背筋がつっぱり透明な唾液がソファを汚す。

鳴人はワザと僕のイイトコロを外すように擦りあげ、その場所に指が近づくたびに僕の内壁は期待して激しくうねった。

「全然ゆるまないな」

笑いを含んだ声に心の奥底で抗議する。

ペニスに与えられる刺激でお尻に力が入ってしまって、穴がゆるまないのだ。

鳴人もそれに気づいたのか、何度か名残惜しそうに尿道口をローターで小刻みにくすぐり僕が涙を流してヨガる姿を観察すると、やっとペニスへの刺激を止めてくれた。

「はぁッ、あ、あぁんッ、は、ぁッ」

途端にドサッとお尻がソファに落ちる。

ほどよく力が抜けたところで鳴人のローターを床に投げ捨てて自由になった手が僕の内腿を割り開いた。

一番恥ずかしい場所を丸見えにされ、息がつまる。

くちゅくちゅと開かれた穴から聞こえる卑猥な水音が僕の耳を犯し、ふいに粘膜に触れた熱い塊を押し付けられて声を上げた。

「あッ」

ぐ、ぐ、ぐ、と容赦なく僕の内壁にもぐりこんでくる凶器。

ソファに落ちた尻がまた浮き上がり、床に足で爪を立てる。

まだ鳴人のモノを受け入れるほど解れてない。

そう言いたいのにカラダはこの無理な侵入を悦んで、力なく倒れたペニスが少し奥まで犯されるたびにゆっくりと頭をもたげていく。

鳴人・・・鳴人、鳴人。

なにかよくわからない衝動に駆られて、ぎち、と自分のTシャツの胸元をつかむと、その手に鳴人のしっとりと汗ばんだ指が重ねられた。

「・・・力抜け」

そう囁いて僕の手を撫でる。

その感触がきもちよくて目を閉じると、鳴人の侵入がさっきよりもスムーズになった。

「んッ・・・ぁ・・・はぁ・・・」

くちゅくちゅとカラダの奥の方で音がする。

すべてを受け入れた僕のナカはぴっちりと熱い肉が埋まり、死にそうなほどきもちよかった。

「動くぞ。たっぷり味わえよ」

「ぁああ・・・」

低い宣言とともに硬い肉塊が内壁を擦りながら抜けていく。

先端の一番硬い部分がごりごりと前立腺を抉るまで引き抜かれ、ナカがぎゅうっと縮まった。

犯されてる腰から脳天までゾクッと何かが駆け上がる。

先端だけを残した鳴人のペニスを入口の筋肉が締め付け、奥まで誘い込むように蠕動し始めた。

きゅんきゅんと締めつけるソコの感触は鳴人もお気に入りで、セックスのときはココをしばらく味わわれることも少なくない。

・・・でも今日はやめてほしい。

今すぐ奥まで欲しくてたまらない。

「なるひと・・・おく・・・いれ、て」

呂律の回らない口でお願いすると、鳴人の唇が笑みの形に歪む。

パンッ!

「ひッ!やッ・・・ぁああああッ!!」

イイトコロも柔らかい肉も全部を押し戻して鳴人のペニスが僕を突き刺す。

カッと目の前が真っ赤に染まって、一瞬なにが起きたのかわからなかった。

その次に襲い来る恐ろしいほどの快感。

明るい部屋の中、僕の嬌声と肌が打ちつけられるパンパンという卑猥な音が響く。

ぐっちゃぐちゃに蕩けたナカを擦られて気が遠くなると、前も苛められてまた意識を取り戻して泣き叫ぶ。

「ぁッ、な、なるッ、ひぃッ、ッして、ゆ、るしてぇッ・・・!!」

下半身が自分のものじゃないみたいにドロドロに溶けて脳を焼き尽くす快感で頭がおかしくなりそうだ。

突き上げられると滑稽なくらいに腰も浮き上がり、強張った尻が落ちるとペチペチとソファに叩きつけられる。

「なにが、許してだ・・・こんなに脚広げて」

楽しそうに笑われて首を振るが、全然説得力がない。

実際僕の頭はきもちよすぎてもう使い物にならなくなっていた。

打ちつけられる合間にガクガクと投げ出されていた手首を掴まれ、痕が残るほど吸いつかれる。

快感の間を縫って届くチクッとした痛みも快感に変わって。

腰の奥から湧きあがる射精感。

痺れる脳みそはもう射精することしか考えていなかった。

「ひぁッ、あ、ぁ、あああーッ!!」

・・・パタッ・・・・パタタ・・・

粘り気のある蜜が僕のお腹と鳴人にかかる。

達したばかりでぐねぐねと吸いつくナカを思いっきり突き上げられて、開いた脚にぐっと力がこもった。

その締め付けをつかって鳴人が快感を貪り、そしてナカにたっぷりと注ぎこむ。

尻の奥に温かい液体の感触。

快楽に耐えるように眇められていた鳴人の目が優しく僕を見つめるとき。

この一瞬が最高の幸せをくれる。

はっ、はっ、はっ、と二人で荒い息を吐いて、呼吸が整う前に口づける。

ジンとした痺れが頭の奥に残ってまるで夢の中のような、そんな錯覚すら感じて。

いつまでもこうしていたくて床にだらんと落ちていた足をなんとか持ち上げ、鳴人の腰に絡ませた。

「・・・なんだ、足りないのか?」

意地悪く言われるけどまったく反論できない。

「たりない・・・もっと」

キスをねだるように目を閉じると、唇に温かい感触と腰の奥に硬いモノを感じた。

・・・また大きくなってる。

それが僕を見て成長したのだと思うときゅっと胸が切なくなった。

「んふッ、ぁん、あぁんッ、やッ、やんッ・・・!」

絡ませた太腿を腕で抱えられ、ゆるやかな律動が再開する。

突き上げられて舌を吸われて。

息も絶え絶えに喘げば鳴人が楽しそうに笑う。

「どんなエロビのどんな男と女の喘ぎ声もかなわねえよ・・・お前が一番可愛い」

「んッ・・・ば、かッ、ぁあッ!!」

この状況でさらっとそんな恥ずかしいこと言うのはやめてほしい。

嬉しいのに・・・全然頭に入ってこないから。

言葉にできない代わりに、いまはカラダで伝えよう。

もっと夢中になって。

もっと好きになって。

僕が鳴人を想うくらい。

ちがう。それよりももっと。

そんなセリフ絶対まともなときには言えないけど、今なら伝わる気がするから。

「なるひとぉ・・・!」

鳴き声にも似たその声に呼応するように強くなる律動が、鳴人の答えのような気がした。







翌日、借りたDVDは結局最後まで観ないまま返却され、代わりに韓国のアクションコメディーをレンタルしてきた。

鳴人はくだらないって言いながらちょっと可笑しそうに笑いを堪えてて、改めてこんな休日もいいな、なんて実感することになった。



余談。

鳴人は最初に借りた映画を一度映画館で見たことがあったらしい。

一般上映される前に招待券を持っていた知り合いがたまたま当日いけなくなって、押し付けられて観に行ったそうだ。

「じゃあなんでアレ借りたんだよ」

当然の疑問をぶつけてみると、鳴人はしれっと。

「ムードが出るかと思って」

・・・呆れた。

最初からそのつもりだったのか。

たまには映画でも、なんてぬかしたのはどの口だ!

「ま、結果的にムード出過ぎてああなったけどな」

「うるさいッ!」

隣の変態大魔王の腕を力一杯叩くと、鳴人は痛くも痒くもないという顔でお茶を一口飲んだ。



もう絶対に鳴人と一緒に恋愛モノは借りない!
僕は固く決心して深いため息をついたのだった。

















<あとがき。>
この作品を真鈴さまに捧げます!
見ていてくれていますか、真鈴さま!
コレでいいですか!?大丈夫ですか!?
リクエスト『甘く濃いエロ』ということで・・・。
こんなにちょっぱや(死語)でエロ有の作品を仕上げたことはないです。自分頑張った。
その代わり今までよりも濃いエロになったか・・・と聞かれれば、皆様の温かいご判断に任すしかありません(笑)
ん〜精進あるのみ。
ガッツリ空想するのは楽しいので、ウキウキしながら書かせてもらいました!
リクエストありがとうございました!
お粗末さまでございました〜☆


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あきゅろす。
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