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お前が俺のこと好きなの、ずっと前から知ってたよ。

だから、意地悪した。
 


「俺、カノジョできたからもう一緒に帰れない」

「・・・・え」

放課後、俺の教室にやってきた幼馴染、古森静(コモリ セイ)はそんな俺の言葉に大きな目をさらに見開いた。

俺と静は小学校からの友人で、家も近所。

放課後も休みの日もいつも一緒。どこに行くにも一緒。

俺は小さい頃からずっと静だけが好きで、静も俺だけが好き、っていう目をしてて。

それで幸せだったけど、もう限界。

今まで静に黙って適当に女の子たちと遊んできたけど、それもわかってて静は俺の傍にいた。

俺は静に嫉妬して欲しくてそんなことをしたのに、静は何も言わない。

そんなことがずっと続いて。

「・・・あ、うん。わかった」

ほら、まただ。

俺が女の子たちと遊んだ後に見せる悲しい目。そんな目をして、表情だけ笑ってる。

それが嫌なんだよ。

怒ってほしい。俺を全部、静のものにしてほしいのに。

「じゃ、カノジョ待ってるから」

俺は冷たく言い残して、教室を出た。





その日から俺は彼女と空いている時間のすべてを過ごした。

その子は隣のクラスの可愛い子で、小柄でちょっと垂れた目が静に似てた。

だから告白されたとき、とりあえず一週間だけ付き合うと返事をした。

俺には好きな子がいるけど、一週間でその子を忘れられたら本当に付き合う、という約束で。

でも俺が静を忘れることなんてできないことはわかってた。

わかってて、静に最後の望みをかけた。

俺がカノジョと一緒にいるときにすれ違う静はいつもあの悲しそうな目をしていて、静にそんな顔をしてほしくないのに、それでもかすかな嬉しさが募っていく。

静の心が少しずつ、俺で埋め尽くされていく感覚。

俺がカノジョと付き合い始めて、一週間が過ぎようとしていた。




ねえ、純くん。そろそろ私たち、ちゃんと付き合お?

夕日が照らす人気のない教室。

カノジョは俺の肩に手を置いて、そう笑った。

そしてゆっくりと目を閉じ、俺に小さな唇を差し出す。

俺はその顔を見下ろして、静のことを考えていた。

その時。

カタン。

小さな音が教室の扉の方から聞こえた。

「あっ・・・ご、ごめっ・・・」

そこには、静が。

静は俺が呼び出しておいた。

放課後、話があるから教室に来てほしい、と。

静は俺のそんな企みも知らないで、本当にまずい場面に遭遇してしまったという顔をした。

そして驚いていたカノジョに小さく謝り、急いで廊下を走っていった。

友達?と訊ねるカノジョに俺は笑いかけて。

「友達じゃないよ。ごめん、俺帰るね」

とだけ言い残して教室を後にした。

友達じゃないよ。

もっと・・・友達よりももっと、愛しい人だ。




学校を出た俺は静の家の前にいた。

ゆっくり歩いてきた俺と違って、静は走って帰ったのだろう。

チャイムを鳴らすと、スピーカーから小さな声が聞こえてくる。

『はい』

その声はひどく掠れていて、ちょっとだけ濡れていた。

「静?俺、純」

『えっ・・・純・・・?』

静はいきなり家にやってきた俺に驚いたようだが、しばらくしてドアの鍵を開けてくれた。

玄関から顔を出した静の目は少し赤くなっていた。

悲しくて、泣いたの?

俺が誰かとキスしたって思って?

「あの、純、どしたの?」

戸惑ったような、それでいてちょっと嬉しそうなその顔がたまらなくて、俺は家の中に静を押しこむと、ドアを勢いよく閉めた。

突然の激しい行動にびく、とすくんだ静の肩を掴み、俺は衝動にまかせてキスをした。

「んっ、やっ、なにっ、んんっ!?」

「静・・・せい・・・!」

驚いて逃げようとする静の細い腰を抱き、体格にものを言わせて押さえつける。

「ぁっ、ま・・・んふっ」

何度も唇を塞げば苦しいのだろう、静がぱくぱくと喘ぐように息を吸う。

しかし舌を入れてやる頃には、その身体からはすっかり力が抜けて、俺にされるがままになっていた。

チュ、チュとわざと音をたてて舌を吸ってやると、色の白い頬が赤く染まる。

涙に濡れていた瞳に、新たな雫が浮かんだ。

「静・・・部屋、いこ?」

ガクガクと震える膝を撫であげ、耳元で囁く。

静は何も言わずに、小さく頷いた。




「この部屋で泣いてたんだろ?なんで泣いてたの?」

静を部屋に押し込み、ベッドに押し倒す。

両腕を頭上で拘束してやり、上に圧し掛かった。

「泣いてなんか・・・」

ほら、またそうやって嘘をつく。

そんな嘘が俺をこんなにしたのに、静はまったくわかってない。

俺は苛立たしげに静の腕を掴む手に力を入れた。

「あっ、いやっ・・・痛い、純!」

「・・・本当のこと言わないからだよ。ほら、なんで泣いてた?」

空いている手で苦しそうなその頬を撫でる。

「・・・純が・・・あの子とキス・・・してたから・・・」

正確にはしようとしてた、なんだけど。

でも静にはアレがキスの後に見えたのかな。

「俺があの子とキスして、なんで静が泣くんだよ?あの子は俺のカノジョだよ?」

「そう、だけど・・・」

きゅ、と眉根を寄せて静が俺の下で呟く。

その苦しそうな顔が可愛くて、俺は空いている方の手で静の内腿を擦りあげた。

「ぁっ、イヤ・・・イヤだったの・・・!純があの子とキスするのが、イヤだったの・・・!」

甘えたような声。静のいつもの声だ。

この声が俺は大好き。すごく可愛い。

「ふーん。イヤだったんだ・・・じゃあ、静は俺のことどう思ってるの?」

腿の際どいところをぐっと押してやる。

「んんっ!」

静がぶるっと小さな体を震わせた。

「・・・・・・・・・好き・・・・・・」

「友達だから?」

ついに服の上から股間のモノを揉んでやった。

小さいながらも、ソコはすでに硬くなっていた。

「ちがう、のっ・・・好き、純、す・・・ぁ、ああっ・・・手、ダメぇっ・・・!」

さわさわと形をなぞるように擦り上げる。

今まで誰とも付き合ったことのない静はこんな愛撫を他人にされるのは初めてだろう。

耳まで真っ赤にして、その目は興奮で潤んでいる。

「可愛い、静・・・俺の手、気持ちいい?」

初めてなのに、とても感度がいい。

俺は静の可愛くて厭らしい身体に興奮が抑えられなくなってきた。

「ほら、ちゃんと言いな?」

「んっ、じゅ、ん・・・きもちい・・・」

無意識に快感を貪って、静は俺の手に性器を擦りつける。

俺はもっと気持ちよくしてやるためにズボンを脱がせた。

静は抵抗しない。俺のされるがままに腰を浮かす。

上半身はカッターシャツ。下半身は靴下だけという卑猥な格好になった。

「すごい・・・もうヌルヌルだね。俺に触ってほしい?」

「・・・うん・・・」

プルプルと高校生にしては小さな性器が蜜を流しながら揺れる。

「じゃあ、触ってあげる」

そのピンク色に欲情を駆り立てられ、俺はソコをぐちゃぐちゃに扱いた。

「ひぃんっ!!」

途端にビクンと腰を跳ね上げ、静が新たな涙を流す。

「ふぁあああっ、あんっ!じゅ、んあっ、あん!あん、あんっ!!」

先端の皮を剥き下ろして、その中を指でくるくると弄る。

「ぁっ、あんっ、あああっ!じゅ、きもち、いいよぉっ・・・!」

静は初めて与えられる快楽と、好きな俺との行為がすごく嬉しいのだろう。涙を流しながら何度も俺の名前を呼ぶ。

「うん・・・きもちいいね、静・・・俺も気持ちよくなっていい・・・?」

「んっ・・・ふぅっ・・・」

何度も何度も頷いて、俺の顔を小さな両手で挟みこみ、無意識にだろう、誘うようにちろりと舌で唇を舐めた。

その卑猥さにカッと俺の熱が上がる。

「静、俺・・・もう我慢できないよ?・・・ひどくしちゃうかもしれないけど、いい・・・?」

「・・・いいの・・・純、純・・・すきっ・・・!純が、好き・・・っ!」

好き、大好き、とまた俺を煽る。

腰をもじもじと揺らして、少しずつ細く白い脚を開いていった。

「もうドロドロだね・・・ほら、もっと脚開いて・・・?ちょっと楽にしてあげるから」

「うん・・・いっぱい、シテ・・・」

静がこんなに俺を求めてるなんて。

喜びが身体中を駆け巡り、俺は少し乱暴に静の脚を開いた。

「まずは指、入れるから」

静の溢れる蜜を指に絡め、俺は人差し指をゆっくりと秘められた穴へ埋める。

固く窄まっているその皺をゆるゆると伸ばしてやると、ソコはすぐに驚くほど柔らかく開いた。

「静、すごい・・・ナカ、めちゃくちゃ柔らかい」

「ああっ、だ、って・・・!」

あっという間に指一本が根元まで埋まり、ゆっくりと抜き差ししてやるとそこはキュ、と小さく震える。

静の内壁はとても柔らかく動くのに、その締め付けはまったく緩くない。むしろキュウキュウと熱く絡みついて指がもっていかれそうに吸いつく。

俺はその名器ぶりに舌舐めずりしながら、一度指を抜き、今度は中指を添えてまたゆっくりと穴へ挿しこんだ。

「あ、あぁああっ・・・!」

本来なら排泄するだけの場所に入れられる痛みを和らげようとしているのだろう。静は深く息を吐き、唇をきゅっと噛み締める。

「キツイ?ごめん・・・でも、気持ちよくなれるよ。静なら」

静はこの行為に向いている。それはこの感じやすい身体が証明してくれた。

俺の言葉に静はさらに可愛い声をあげる。

そのピンク色の頬にキスをしながら、静が感じる場所を探していく。

静にたくさん感じてほしい。

俺から二度と離れられなくなるくらいに。
 
そう思いながら蓄えた男同士のセックスの知識のすべてを注ぎこんだ。

「ぁっ、ぁんっ!?」

「ん?ここ?」

クチュ、と静が声を上げた場所を弄ってやる。

そうすると静の脚がピクン、と跳ねた。

「んふっ、あ、ダメ、ソコ、変だよっ・・・!」

「・・・変じゃないよな?きもちいいって言いな・・・」

「ぁ、あ、あ、でもっ・・・、純っ」

こりこりとしたその場所を何度も強く押してやれば、静は涙を流しながらイヤイヤと首を振る。

でも、そんなの許してやらない。

「静、ほら、気持ちいいだろ?」

「ああっ、んぁ、あ、じゅ、じゅん、きもちい・・・きもちいよ、ソコ、もっと・・・!」

快楽に、どんどん淫らに花開いていく静。

俺は我慢ができなかった。

ずっとこの瞬間を、静が俺のものになる瞬間を夢見てきた。

それが今、やっと叶おうとしている。

「静・・・ここ、もっとイイので擦ってあげるよ」

「あっ・・・」

ぐ、と静の秘密の場所を割り開いて、そこに俺の熱い切っ先を押し当てる。

クチュッと音をたてて綻んだ穴の入口を擦ると、焦れたのか、静が小さな声で囁いた。

「純・・・ちょうだい・・・純のちょうだい」

身体中に、鳥肌がたった。

「静っ・・・、俺のモンだ・・・!」

ゆっくりと、それでいて力強く静の中に押し入る。

俺のモノは静の慎ましやかな穴には大きすぎたのか、なかなか入らない。

それでも静は顔を蕩けさせ、必死に俺自身を呑み込もうとしているように見えた。

汗がこめかみから首筋を伝って滴り落ちる。

すべてが収まる頃には、俺はもう早くも出してしまいそうだった。

それくらい、静の中はすごい。

熱くて、細かくうねって、まるで中に入った俺のすべてを搾り取ろうとするかのようだ。

「くっ・・・」

「は、んはっ、ぁ、じゅん・・・」

静が細く息を吐くたび、全部もっていかれそうになる。

あまりの快楽に気が遠くなりそうだ。

もうあまり長く持ちそうにないと思った俺は、静の苦しそうな表情がおさまると、すぐに動き出した。

「んっ、はっ、すげ、静・・・!」

「はぁんっ、あああっ、ダメッ、やぁんっ!」

ぐちゅぐちゅといういやらしい音と、静の悲鳴のような喘ぎ声。

さっきイイと言った場所を狙って突き上げると、掠れた声といっしょに凄まじい締め付けが俺を襲った。

今まで抱いたどんな女とも比べ物にならない快感と興奮に、俺は夢中になって腰を振った。

もう、静しか抱けない。

ずっと前からわかりきってたことなのに、こうして抱いてみればさらにその想いが強くなった。

静の細い腰を掴んで中を抉り、俺は絶頂へ向かって駆け上がる。

目の前が真っ白になって、チカチカと点滅し始める。

このまま、死んだっていい。

髪を振り乱して快楽に泣き叫ぶ静をさらに追い上げると、ビクン、とひとつ大きく痙攣して、泣きながら射精した。

その顔があまりに愛しくて、俺は急激な締め付けを歯を食いしばって味わいながら、静の狭い中に欲望をすべて注ぎ込んだ。

「静・・・静・・・好きだ・・・もう絶対に離さない・・・!」 

ぐったりと力の抜けた静をきつく抱きしめながら、俺は何度もそう呟いた。







狂ったように交わった後。

僕の横には純がいた。

長かった・・・すごく。

ずっと、このときを待っていた。

小さい頃から待ち望んでいたこと。

純が放課後、僕を追って家にやってきたときは、ようやく勝利を確信した。

何も知らない純を繋ぎ止めるために、僕はどんな汚いことでもしてきた。

純に彼女ができればそれとなく自分の気持ちを匂わせ。

結ばれた後に、純が二度と僕から離れられなくなるよういろんな男とセックスをして男を虜にするカラダを作り上げた。

隣に眠る純の愛しい寝顔を眺める。

そっとその頬にキスをして、僕はひっそりと笑う。

「かわいい純・・・・もう離さないよ」






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あきゅろす。
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