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はかりごとA
目が覚めたときには何か長い布のようなもので左右の手首をそれぞれ左右の足首に結ばれ、膝を閉じられないようにしてベッドに転がされていた。

依然意識は朦朧として、恥ずかしい場所の疼きもなくなる気配はない。

あれだけいた男たちはどこかに姿を消し、目の前にいたのは田巻と誉田、善岡のあの三人だ。

「すっかり蕩けてますね。どうですか、男に身体中をいたぶられて。気持ちが良かったでしょう」

心のどこかでは嫌悪と憎悪が渦巻いているはずだ。それなのに身体は初めて与えられた被虐的な快楽に完全なる敗北を喫していた。

「はい・・・・き・・・もちいい・・・です」

譫言のようにうっとりと呟く透に、田巻と誉田は満足げに頷き合う。

「他の男衆は帰しました。最初から全部を相手にしてたら壊れてしまいますからね。しかし貴方にずいぶんあてられたらしい。今頃どこかに集まって楽しんでる最中でしょう」

たくさんの男が熱気の中もつれあいながら互いの性器にむしゃぶりつく。

その様を想像しただけで透の身体の奥から淫らな蜜がとろりと流れ出すようである。

「ぁの・・・俺、にも・・・」

限界まで広がった穴が三人の視線を浴びてヒクヒクと口を開く。

「ええ、いいですとも」

ぐちょっ、と勢いよく田巻の指が透の尻穴に突き立てられた。

「ひッ!」

解れきった穴を傷つけることなく指は見つけられたばかりの弱い場所を優しく嬲る。

「ぁんっ、あっ、あっ」

「こんなにしこりを膨らませて・・・コレをたっぷり擦りながら我々の精液を吸収してもらいますからね」

「ああっ・・・はいッ!は、やくぅっ・・・!」

さきほど注がれて口の中に残った甘露。それを直腸から摂取する方がもっと気持ちいいことなのだと何故か本能が告げていた。

不自由な手で尻穴に指をかけ、三人の劣情を煽るために自ら開く。

「ここに、ください・・・」

透はできる限り媚びた声で訴えたが、田巻の求める水準にはまだ届かないのか、あまり色好い反応は得られなかった。

「中條さんは身体は大変優秀だが、どうも言葉遣いがいけない。今から男を誘う言葉遣いというものを教えてあげましょう」

「はい・・・」

怒張したモノを取り出しながら田巻が指を蠢かす。

「あはぁんッ」

まるく円を描くように膨らんだソコを二本の指が揉み上げていく。爪先をぎゅうっと折り曲げて透は尻の奥からの総毛だつような快感に耐えた。

「はっ・・・はぁんっ・・・」

ソコを苛められるだけで今にも射精しそうなほど蜜口がパクパクと痙攣する。

「まずココ。この村では男の尻穴は肛門ではなく、おまんこ、です」

「おま・・・!」

あまりに卑猥すぎる単語に透は声を失った。

しかしこれを言わないことには一向に欲しいものを与えられる気配はない。恥をしのんででも言わなくてはいけないような、焦りに似た衝動に突き動かされて透はやっとその単語を口にした。

「おま・・・こに、ください」

首筋まで真っ赤にして囁く透に田巻と誉田は微笑む。

「次に男根ですが、これはおちんちんです」

「ァッ・・・はい」

先ほどの名残をまだトロトロと漏らしているペニスを扱かれ、思わず腰を引きながら答える。

「慣れてきたら中條さんにも男のおまんこの中で射精してもらいますよ。今日のところは我々が搾り出してあげましょう」

「ひっ・・・!」

そんなことをされたら自分はもう二度とまともな世界には戻れない。

頭の奥で警鐘がなり響いていたが、今の透はこの先の話など考えられないほど淫らな感情に支配されてしまっている。

「ではもっと脚を開いて」

「は、い」

おずおずと縛られた両脚を開くと、一歩後ろで控えていた善岡が眉間に皺を寄せたまま脚の間に陣取った。

善岡は小振りなりに筋を浮かせて露を漏らす透のモノを指先で優しく摘み、若干被った皮をゆっくりと引き下ろす。

そんな場所をまじまじと見られる羞恥に顔を背けたいが、いつの間にか背後に回っていた誉田が顔を固定してしまっていた。

このとき透は知る由もなかったが、善岡は先天的なインポテンツだった。その善岡が村で大きな発言権を持っている理由はただひとつ。どんな男も篭絡するテクニックだった。

「出せばあとがツラくなる。我慢しろ」

「え・・・?あっ・・・アアッ!?」

初めて聞いた低い声に意識を奪われている間に、透のペニスはすっぽりと熱い咥内に覆われた。

分厚くざらついた舌が亀頭のくびれを舐めあげた瞬間、透の下半身から一瞬で力が抜ける。

「あッ!なんでっ・・・!?アッ、あっ・・・!」

身も世もなく泣いてしまうほどの舌技。

裏筋から先端まで上って浅い溝をチロチロと柔らかく擽られる。すると腰骨からじぃんと脱力してしまい、足先にまで痺れが走る。

「あぁん・・・あんっ、んっ・・・いやぁっ・・・あぁぁん・・・」

善岡の攻めは絶妙だった。

後孔の刺激で漏れた精液のあとをたどるように舐め、蟻の門渡りを突くように軽く刺激しながら透の怯え悶える姿を堪能した。

堅物のように見えていた表情が一変、手練れの猟師のごとく弱い箇所をギリギリの加減でもって暴いていく。

恐怖に透が子供のようにすすり泣くと、快感に弱い先端にとろけるような愛撫を与え、今度は快楽で泣かせた。

身動きがとれない状態で弄ばれることが少しずつ被虐的な喜びに変わっていく。

途中で背後にいた誉田がピンク色の乳首を細かく弾いてきて、いよいよ天国にいるような心地よさに包まれた。

このままでは本当にダメになってしまう。

得体のしれない恐ろしさと、快感を注がれる幸福感に自我が崩壊してしまう。

舌が休む合間に、透明な汁を漏らし続ける尿道口に指の腹を当てられてくるくると撫でられた。

「それ、ダメぇ・・・!」

逃げようとする下半身が持ち上がり、力が抜けて落ちる。

滑稽なほど頼りなく上下する腰に三人の男たちは満足したのか、ようやく本来の目的へと移るため透の両脚をこれでもかと大きく開いた。

「あっ!」

「そろそろ本当のご褒美をあげましょう」

その言葉に思わず生唾を呑んで、透は一歩下がった善岡と前を寛げる田巻の顔を交互に見た。

いよいよ挿入されるのだ。

尻の穴に、男のモノを。

トロトロにほぐれた穴を田巻の左右の指で開かれる。

ひんやりした空気を熱い直腸内に感じてぶるりとひとつ身震いした。

透の媚態に興奮して濡れ、凶悪なほど膨らんだ赤黒い先端がひくつく尻穴に宛がわれる。

「はっ・・・はぁっ・・・」

「中條さん、おねだりは?」

速く浅い息を吐く透が期待に満ちた声を上げた。

「俺のっ、おまん、こにっ・・・おちん、ちん・・・精子、くださッアアアア――ッ!」

ぐちゅり。

空気が潰れる卑猥な音をたてて田巻の勃起したモノが勢いよく沈んでいく。

「あ、ああッ!ひぃッ!」

初めての挿入だというのに透の穴はドロドロに溶けきって勃起を受け入れる。

男を犯し慣れているだろう張り出した先端が、ごりごりとあの場所を擦って奥を開いていく。

襞をまくり上げながら濃い桃色の粘膜を何度も何度も往復する。

両膝を掴まれて逃げられないように押さえつけられ、浅いところにあるしこりだけを狙って田巻が腰を突き上げた。

「あぁんっ、あぁんッ!ァッ、きもちっ、あはんっ!いいッ!いいッ!」

下半身を侵す快感が、捏ね回されるしこりから丸まった爪先まで走り抜ける。

突き上げに合わせてびたびたと跳ねる透のペニスも嬉しそうに蜜を漏らしていた。

しかし本当に欲しいものはなかなか搾り取れない。

田巻の先端から滲みだした淫液の感触を少しずつ味わいながら、透は男根に絡みつく襞を引き絞った。

「あんっ、あっ、あぁんっ、もっ、ほしッ、いいっ」

髪を振り乱して、乳首を弄っている誉田の腕に爪を立てる。

細い腰を大きくグラインドさせながら透は叫んだ。

「おまんこっ!おまっこにっ!んっふ、せ、えきくださいッ!おちんちっ、あんっ!なかでッ!なか、だしてぇッ!」

体内での射精を強請って恥も外聞もなく喚き散らす姿はさながら男娼のようだ。

煽られた田巻と誉田の愛撫も激しくなっていく。

誉田はこりこりに膨らんで立ち上がった乳首を指先で潰し、捏ね、爪の先で窪みを擽る。

「ひぃんッ」

堪らなくもどかしい快感に喉をのけぞらせて透が後孔をうねらせる。

放っておかれたペニスを横から手を伸ばした善岡に扱かれ、濡れた亀頭を手の中で揉み込まれる。

「あぁっ!あああっ!も、おねがっぃッ!おまんこっおまんこぉぉッ!」

真っ白な意識の中で乳首から下が別の生き物になったかのように気持ちがいい。

必死になって腰を振る透の姿に興奮したのか、田巻が早くも限界を迎えたようだ。

「中條、さんっ、でますよっ」

「はっはいッ!あぁぁんッ!」

尻穴に射精される期待が透の絶頂を天まで押し上げた。

「クッ!」

「あっ!?あっ?アッ、でっ、でてるッ!」

孔内で硬い先端が二三度膨らみ、白い溶岩が勢いよく噴射したのを透は感じた。

とろりと熱い液が尻の中から全身に染み渡って快感の花火となり、目の奥で弾ける。

それは錯覚であるはずなのに、透はこれ以上もない多幸感と法悦に包まれて全身を痙攣させた。

「ああああぁぁぁぁ・・・ッ!」

細く長い悲鳴が開ききった口からあふれ出す。

田巻はその年齢からは想像もできないほどの射精の勢いで透の中に淫液を流し込んでいく。

「たっぷり飲みなさいっ」

獣のような雄たけびを上げながら、透の白い太ももを平手で叩き最奥へ向かって腰を押し込んだ。

そしてぶるっと背筋を震わせ最後の一滴まで注ぎ込んだあと、ゆっくりと萎えた男根を引き抜く。

萎んでいく先端から滴る白濁した糸が透の太腿を汚した。

抱えられていた脚を解放されて透の不自由な身体がベッドに落ちる。

「あぁ・・・あぅ・・・」

唇の端から垂れた涎を拭うこともできず、ぽっかりと開いた尻穴から溢れた精液が漏れた。

田巻がベッドへと垂れたそれを指先で掬い取り、咥えるものをなくした入口に塗り付ける。

「アッ!あはぁっ・・・!」

敏感になっている粘膜をつつかれて透の腰が跳ね上がった。

「美味しかったですか、男の精液は」

「はぁ・・・は、はいッ・・・精液、おいし、です・・・」

「これで中條さんも我々の同士だ。さぁまだまだ飲ませてあげますよ」

「んふぅっ・・・あんっ・・・」

田巻の言葉に次の刺激を求めて、また透の穴がひくつき始めた。

「次は中條さんも出させてあげますからね」

正面に回り込んだ誉田が言ったが、透は自分の射精自体にそれほど興味がなくなっていた。

ただ、いやらしい穴にもっと精液を注いでほしい。

それだけを求めて脚をはしたなく開く。

「もっと、くらさい・・・精液、おまんこに飲ませてっ・・・」

腰を揺すり淫蕩に耽る透。

従順な駒となった未来の代議士へ、誉田は猛った男根を勢いよく突き入れ、精巣が空になるまで白い甘美な蜜をを注ぎ込んだ。

四人による狂乱の宴は明け方近くまで続き、身体中に乾いた精液を纏わせた透は混濁した意識の中で、玉座へと駆け上がっていく己の背中を眺めていた。




「やぁ中條さん、いらっしゃい」

港に着いた透を出迎えたのは、本土の市と合併したのち町長となった田巻だった。

「お疲れさまです田巻さん。先日は式にご出席いただきましてありがとうございました」

「いやいや、私らも中條さんにはずいぶんと世話になりましたからね」

透の荷物を受け取り、車のトランクに積む。

助手席に透を促し、田巻は自身も運転席に乗り込みエンジンをかけた。

「しかし大臣のお嬢さんはまた大変お美しい人ですなぁ。中條先生が羨ましいかぎりだ」

「やめてください先生だなんて」

「ハハハ、すぐに慣れますよ。それより何日か村にご滞在なさるんでしょう?」

車は滑るように港を出発した。

「3日ほどお世話になろうかと」

「それはいい。村の皆も先生がいらっしゃるのを心待ちにしていたんですよ」

「・・・私も、皆さんにお会いしたかったです」

頬を染め惚けた様子で透が答える。

横目でそれを眺めつつ、田巻は村へと車を走らせた。

「急いで参りましょう。ささやかですが村の男衆を集めて宴席を設けてありますから」

「それは・・・・楽しみです」

微かに擦り合わせた下半身の奥で、透の期待に満ちた穴がずくりと淫猥に蠢くのだった。



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あきゅろす。
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