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過去拍手文。
過ぎし夏の思い出。
「あ〜あ、結局夏休み海にも行けなかったな〜」
「別にいいだろ、海なんて混むし」
「そんなこと言って。日に焼けるのが嫌なだけのくせに」
「別に焼けるのが嫌なんじゃねえよ。眩しいのが嫌なだけだ」
「じゃあサングラスすればいいだろ」
「・・・・・・俺の顔がパンダみたいに目だけ白くなってもいいのか」
「それはそれで面白い」
「俺が悪かった。焼けるのが嫌だから行かないんだよ、海」
「でも僕がどうしても行きたいって言ったら連れてってくれた?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダメだな」
「・・・なんだよその間」
「だいたい受験生の夏休みに海なんて必要ねえだろ。大人しく部屋にこもって勉強しとけ」
「あ、いま全国の受験生を敵にまわした。読んでる人に謝れ」
「・・・お前忘れてるな。このサイトは18歳未満お断りなんだよ。もし18歳以上でも、社会人になって学校に行こうって人はそれくらいの節度持ってんだ」
「またそんな屁理屈・・・だいたいその受験生に頻繁に襲いかかってくる家庭教師はどうなんですか。節度のある社会人なんですか」
「俺は節度を持ってお前を抱いてるつもりだ」
「・・・・・・・どこが?次の日起きるのがツラくなるくらいヤっといて・・・」
「起きれないわけじゃないだろ。節度がなかったら、次の日起きれなくなるまでヤる。俺の理性に感謝しろ」
「黙ってたらアレ以上する気か!?・・・もういいです。なにも言わないです」
「それにお前、海に行ってもどうせ人前じゃ泳げないし」
「え?なんで?」
「もう忘れたのか。忘れた人は健多くんシリーズ『逆らえない。』をドウゾ」
「・・・・・・・・ま・・・・まさか・・・!!」
「お前なにげにカラダ硬いからな。自分じゃ見えねえだろ。腰骨とか背中とかうなじとか、あと、」
「ぎゃーーーーーーーッ!!!やーめーろー!!!」
「ほら見ろ。お前のカラダがエロくない日なんてそうそうないんだから海なんて諦めろ。そうだな、大学合格したら来年連れてってやるよ。3泊くらいで人気のない田舎の海」
「・・・・・・・・ホント?」
「ああ。ただし合格したらだぞ。受からなかったらまた一年海はおあずけな」
「・・・・わかった」
「よし。わかったら勉強勉強。秋なんてあっという間だからな。すぐに受験の日になる」
「早く大学生になりたいなー」
「・・・そういえば。秋の終わりごろに文化祭があるな。お前うちの文化祭くるか?」
「え?いいの?」
「ああ。4年生は自由参加だから行かなくてもいいけどな。どうせなら下見も兼ねて大学覗いてみるのもいいだろ。クラス毎の模擬店も出るからメシも食えるし」
「やった!行く行く!」
「つっても素人の模擬店なんて高いくせにウマくないから」
「またそんなこと言って・・・ああいうのは雰囲気が大事なんだよ。こう、お祭り的な?」
「お前ホント祭り好きだよな」
「だっていつもと違って楽しいし」
「・・・・ほー。普段俺といるのは楽しくないってか」
「ばッ・・・そんなこと言ってないだろ!」
「いや、そういうふうに聞こえた」
「被害妄想!誰も楽しくないなんて言ってないし!」
「・・・・・・・・じゃあ、楽しいのか?」
「そりゃあ、たのし・・・・・・・・たの、しく、ないッ!」
「あっそ。やっぱりな」
「いや、だから!たのし・・・・たの、しい・・・です」
「ふぅん」
「・・・・・・・なにニヤけてんだよ!もういい。鳴人とは絶交。あっち行け!」
「あっち行けって、ここ俺んち」
「いいからあっち行けよ!勉強の邪魔!」
「そんなこと言って後悔するぞ。せっかく今から楽しいコトしてやろうと思ったのに」
「・・・・・・なんだよ楽しいコトって」
「それは教えられないな。もうお前は権利を放棄した」
「またそんな子供みたいなこと言って・・・いいから教えろよ!」
「・・・・・・・・・・じゃあ、目つむれ」
「目?」
「ほら早く」
「・・・なんか変なことするんじゃないだろうな・・・・これでいい?」
「ああ。そのまま動くなよ」
「うん・・・・・・・・・・・・・ん、んッ?ちょっと、なに、なんか触って・・・・ぁッ・・・コラ!やめろってば!ダメ・・・やだッ・・・・鳴人の、バカッ・・・結局こういうことなわけ!?」
「楽しいだろ?・・・・俺が」
「や、だぁ・・・変態ッ・・・!!」
「あー今年はいい夏だったな、イロイロ」
「ちくしょ、ドコがだーーーッ!!!」

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