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健多くんシリーズ。(短編)
誤魔化せない。
あの日から、藍崎の顔がまともに見れなくなった。


――――誤魔化せない。





また、恐怖の金曜日がやってきてしまった。

僕は言われたとおりにマンションに向かい、いつも通りに勉強をしている。

そろそろ休憩の時間というとき、藍崎のケータイが鳴った。

どうやら親しい人からの電話のようだ。

「…ああ。だからダメだって言ってんだろ……あ、健多、冷蔵庫からなんでも出して適当に飲んでいいぞ。休憩」

通話中のケータイを持ち、そう言い残して藍崎は奥の寝室に入っていった。

ちょうどノドも渇いていたので、僕は冷蔵庫の中を覗いてみる。

藍崎は普段は手間をかけてでも紅茶を淹れることが多い。だからジュース類はいつもはあまり入っていない。しかも今日はミネラルウォーターも切らしているようだ。

何か僕でも飲めるモノを探していると、冷蔵庫の奥の方に5本セットの栄養ドリンクのような小さなボトルを見つけた。

そのひとつを取り出して蓋を開ける。

ふわ、とリンゴジュースのような甘い香りのするそれに口をつけると、トロリとノドを通る液体が思ったより濃くてびっくりした。

「うえっ。コレってもしかしてカル○スみたいに原液なのか?」

味は悪くないが、これじゃあ余計にノドが渇く。

僕は仕方なく水道水を飲むことにした。

グラスに水を注ぎながらふとさっき飲んだボトルのラベルに目をやる。

外国語で書かれたソレはいったいその液体がなんなのかを教えてはくれない。

僕がラベルの解読を試みていると、寝室のドアが開いて、藍崎が戻ってきた。

「まったくカホのやつ……いつになったら人の話を………………………………………」

何やらブツブツ言いながら僕の方に目を向けた藍崎が、一瞬固まった。

「……なに?」

その驚いたように見開かれた目はまっすぐ僕の持っているボトルに向けられている。

「お前…まさか、ソレ…」

「コレ?あ、もしかしてコレって薄めて飲むやつ?間違ってそのまま飲んじゃった」

ひょい、と藍崎の目線にボトルを掲げる。

「飲んだのか…全部…一本?」

「……うん。え、なに、なんかマズかった?」

「いや、マズいというか……大丈夫か?カラダなんともないか?」

「なんともって…なに、が………………………ぁ、れ?」

途端、ぐるんと視界が回った。

「健多!」

薄れゆく意識の中で、藍崎の声と大きな手を背中に感じた気がした。









カラダが熱い……。

じんじんと全身が熱を持ったように痺れている。

心臓の音が耳障りなほど大きくて、まるで藍崎に抱かれているときのよう。

「…………ぁ」

気がつくと、僕はベッドの上にいた。

あれから気絶してしまったのだろうか。

藍崎が運んでくれたのだろう。

(……僕ってよく倒れるな)

それにしても。

この熱はなんだろう。

「……?」

ふと、自分の下半身に違和感を覚えた。

なんか……恥ずかしいところが冷たい気がする。

カラダは熱いのに、ソコだけ。

朦朧とした意識の中にもイヤな予感が湧いてきて、僕は力の入らない手でゆっくりと毛布をめくってみた。

「………………………っ!?」

(ぇえええ!?なななななんで僕、も…もらしっ…!?)

股間にまさかのシミを発見し、急いで起き上がろうとして腕に力を入れるが、突っ張った肘から突然力が抜けた。

ぼふん、と音をたててベッドに沈んでしまう。

「っ!?…だっ……んふぁっ!?」

(なに!?)

カラダが動かない。

信じられないことに、その時になって僕は自分の性器が勃ちあがっていることに気づいた。

いや、勃ちあがってるどころか、ぐちゃぐちゃに濡れている。

しかもかすかに震えていて、どうしようもなく興奮しているのだ。

「……に、コレ……や…!」

なんでこんなことになってしまったのか。

熱でまったく働かない頭で必死に原因を探っていると。

「起きたのか?」

寝室の扉が開き、藍崎が入ってきた。

「…ぁ、いざ……!」

この異常な事態から救ってほしくて、僕は必死に名前を呼ぶ。

「た…すけ…っ!」

「動くな。動いたら響く」

ドコに響くのか、なんて自分が一番わかってる。ガチガチに勃起した僕のペニスに、だ。

少しの身じろぎが性器に直結して快楽を次から次へと増幅している。

「コレ、なにっ…」

ズクズクと下半身から広がる快感に、僕は生理的な涙を流した。

藍崎はベッドの横にしゃがむと、深いため息をつく。

「あのなぁ……あのお前が飲んだビン。アレの中身、媚薬なんだよ。催淫剤。わかるか?」

その言葉に僕は愕然とした。

「……に、ソレ…!」

(なんでそんなモンが冷蔵庫に普通に入ってるんだよ!)

「本来ならアレは少しずつ使うもので…いやそもそも、あんまり飲んで使うものじゃない。別に飲んでも害はないけどな」

(害だらけだろ、こんなになってるんだから!)

「それをあれだけ飲んだんだから、こうなっても仕方ない。このままじゃ苦しいだろ?……まあ半分は俺も悪いんだから、手伝ってやるよ」

「んっ……んっ?」

(手伝うって…)

なんか、とってもイヤな予感が…いや、頼む!間違いであってくれ……!

しかしあいも変わらず、僕の予感は的中してしまうのだ。

「クスリが抜けるまで、責任もってイかせてやるから安心しろ」

にっこりと、藍崎大魔王様が極上の笑みを浮かべて、僕に地獄行きを宣言した。






(鳴人side)

動かないカラダを必死に捩らせて無駄な抵抗をする健多からそっと毛布を剥がしてやると、その下はもうぐしょぐしょだった。

意識を失っている間にも、布に擦れて快感が蓄積されていたのだろう。

「さ、ドコから可愛がってやろうか」

据え膳食わぬは男の恥。

事故とはいえこんなオイシイ事態を逃すような俺ではない。

つつ、と意地悪く頬を指で撫で上げると、ぶるっと健多が背筋を震わせた。

意識が戻ってからどこを触られても気持ちがいいのだろう。忙しなく呼吸を繰り返す薄い胸が上下して、かすかに開いた唇からは熱い吐息が漏れている。

「………ぁん……!」

「急かすなよ。ちゃんとイかせてやるから」

涙を浮かべて熱に狂う健多のパジャマをゆっくりと脱がせる。

前に濡れたシミをつくっているズボンに手をかけると、待ちきれないのか健多が膝をかすかにすり合わせた。

「ココ、すごいな…」

濡れて色の濃くなった箇所を上から軽くつつく。

「んっ、ぁあっ…!?」

ビクッ!ビクンッ!

その途端にありえないくらい健多の腰が跳ね上がる。

シミがジワリとさらに広がった。

「おい、まさか今のでイったのか?」

「ぅう…っ…ん、あぁんっ…!」

その光景と、口の端から涎を溢れさせ腰をピクピクと浮かせる健多の卑猥さに、俺の欲情は一気に高まった。

「すげ……」

こんなに美味しそうなエモノを狩れる喜び。

普段は悪態ばかりつくその可愛い唇が、高い喘ぎ声だけを紡ぐのも堪らなくそそられる。

「まだまだ全然萎えないな。何回でも楽しめそうだ」

「ふ、ぇ……」

キュッと力ない健多の指がシーツを握りしめ、ゆるく首を振る。

カラダは自由にならなくても、まだ少しは理性が残っているようだ。

「すぐにドロドロに溶かしてやるよ…安心して感じろ」

濡れたズボンを脱がせてやると、中から完全に大人の色になった小ぶりなペニスが現れた。

今すぐにでもその厭らしく涎を垂らす果実にむしゃぶりつきたいのを堪え、ゆっくりと仄かに色づいた太腿を撫でさする。

「ん……んふ、ぁ…」

そんな些細な刺激にも、赤く覗いた先端は密の玉を生み出す。

「今からこんなんで、指なんか入れたらどうなる」

「……っ!」

ビクッと肩が跳ねた。

きっと自分の穴の中を俺の指が擦り上げる様を想像して、その快感を期待したに違いない。

そんな姿も可愛くて、褒美とばかりに中心で震えている核心へと指を這わす。

「んうっ!」

指が直に触れたのが気持ちよかったのだろう。握ってやっただけで先端の小さな穴からピュッと透明な液が飛んだ。

「…おっと。きもちいいのはもっと後だろ?」

いつもより熱いペニスを扱く。親指が裏筋に当たるように指を上下させた。

ちゅくちゅく、くちゅん、くちっ

「ふぁああぁあっ…め…らめっ…!」

「なにがダメなんだ?脚、開いてきてるぞ」

健多がじりじりと太腿を自分から開いていく。ときどき腰を浮かし、俺をもっと奥へ誘い込もうとしているかのようだ。

「お前は本当にきもちいいことに弱いな、この淫乱」

グリッ!と亀頭を指の腹で擦り上げた。

「…ぃやぁあっ!!」

ビュクンッ!ピュ、ピュク

「また出た…ほら、きもちいいなぁ…?」

イったばかりで敏感になりすぎたペニスを扱く。

「…めっ…めて…さわ…な、で…っ!」

二回吐精したからか、徐々に意味のある言葉が出るようになってきた。

そうこなくちゃ、おもしろくない。

もっと、喘いで。もっと啼いて。

「もっと俺に許しを乞えよ。お前の『やめて』って、すげー興奮する……」

舌なめずりをする俺の姿に、健多は濡れた瞳に恐怖の色を浮かべた。

怯えた動物のような目。

この目がいつも俺を煽る。

そして今日はその瞳の奥に、いつもより強い欲望の光が宿っている。

クスリで理性がグズグズに溶けた、娼婦の瞳。

「ぁ…あんっ…なるひとぉ…!」

「もうオネダリか?」

「ちがっ…んふぅっ!」

健多の吐き出した白濁で濡れた手のひら。それで胸の突起を転がしてやる。

手のひらにぷるぷるとひっかかるその甘い感触を存分に味わう。

「ほら、なんか摘める…おかしいな、お前は男じゃなかったのか?」

キュッ!

「ひっ!ぃやっ…つねっちゃ…!」

「嘘つくなよ。お前の乳首はもっと摘んでくれって言ってる」

指先に感じるコリコリとした果実。充血して浮き上がった先端をひっかくたびに俺の耳を潤す甘やかな悲鳴。

いつのまにか健多の脚はさらなる刺激を求めてはしたなく開ききっていた。

「たまんねえ…」

俺の股間のモノはそんな健多の痴態に煽られて、はちきれんばかりだ。

俺は健多の男にしては細い足首を掴み、腰ごと下半身を引っ張り上げた。

「ぅっ……!」

無理な体勢が少し苦しいのか、健多が小さく呻く。

光にさらされた脚の間を見ると、勃起した小さなペニスから流れた精液が、後ろの穴に流れ込んでいた。

穴は普段は慎ましやかに閉じているくせに、今は流れてくる蜜を飲み込もうとその入り口をぱくぱく開閉させている。

「こっちも…物欲しそうにひくついてやがる。本当は前と後ろ、どっちも可愛がってほしいんだよな?」

わざと投げかける卑猥な言葉。

もっと健多を興奮させてやるために、俺は健多に辱めの言葉を浴びせる。

いつもなら首を振って否定するだろう。

そんなことはない、馬鹿なことを言うなと最後まで否定して。

しかし今日は違う。

健多はただ濡れた瞳で俺を見上げるだけだ。

ぽわっと半開きの口唇。ゆらゆらと揺れる細い腰。

俺を誘う、真っ黒な瞳。

その視線にぞく、と腰が痺れた。

「言えよ……もっと気持ちよくしてやるぞ?」

その瞳を覗き込んで、浮かせた足首を舐め上げる。

「ぁん……」

ブルリと健多の全身が震えた。

「もっと、狂えばいい……堕ちてこい健多」











「ひぃっ…!もっ、も…っとぉ!」

「もっと、どうしてほしいんだ?」

クチュ、とかすかに響く水音。

俺の赤黒い欲望の証は今、健多の淫らな窄まりにすべて呑み込まれていた。

「ぁうっ!……う、ごいてっ…!」

少し痺れがなくなった小さなカラダを抱き上げ、対面座位で下から貫いている。

「うごい、てっ、なるひとっ…!」

細い髪が汗の滴をまき散らすほど首を振る。

そのたびに俺の性器も熱くうねる肉襞に絡め取られ、その快感に俺は歯を食いしばった。

「っ…キツいな、いつもより。クスリのせいか…もってかれそうだ」

「んんっ!あんっ、ひぃあっ…」

俺は深く健多に呑み込ませてから一度も動いていない。

それが我慢ならないらしく、さっきからしきりに快楽を強請られる。

「…っるひとぉっ!いじわる…しないでぇっ!」

ぽろぽろと大粒の涙を流しながら、ついには自分からゆっくりと腰を上下させ始めた。

俺の首に腕を絡め、しきりに髪をかき回しながら熱い吐息を吹きかけて。

健多が動く度に鳴るグチャグチャという卑猥な音が俺の耳を楽しませる。

「はっ、ぁああああぁ…!」

ぐ、と背をそらして快楽を限界まで味わおうとするその姿はあまりにも淫靡だ。

「おい、ひとりで楽しむなよ」

「だ、って…ひんっ!…なるひとがっ、くれない、からぁっ!」

甘えた、舌足らずな声。

「きもちよくなりたいのか?」

「ぅんっ…もっと、きもち、よく…してぇ…」

素直な言葉。

「自分じゃ、イイトコロに当たらないんだろ?」

壊れたようにコクコクと頷く健多に俺はほくそ笑んだ。

「とんだ淫乱だな、お前は。ほら、どう動いてほしい」

腰を掴み、ゆるく回転させてやる。

ビクッと脚が跳ね上がり、開ききった尿道口が先走りを噴き上げる。

「んぅあぁんっ!…ん、ふんっ…した、から…ぐちゅぐちゅ、してぇ…」

「こっちは?」

揺れる腰にあわせて左右にぷるぷると首を振るペニスを弾くと、蜜がピュッと健多のなだらかな腹にかかった。

「ぁ…お、ちんち…ん、さわって…くちゅくちゅって、して…」

「……………70点」

俺は笑いながら残酷に告げると、悲しそうな目をする健多からゆっくりと怒張したモノを引き抜き始めた。

「ひ、ぃやああぁんっ…!!」

ズ、ズチュ…と肉襞が吸い付き俺のペニスを抜かすまいと抵抗する。

「な、で…!ゆった、のにっ…やんっやだっ!」

俺の首を力いっぱい掴んで腰を浮かせまいと しがみつく健多。

抜かないで、抜かないでと必死に懇願する。

しかし力の弱い健多の抵抗などものともせず、俺はついにそのぽってりと紅く腫れた窄まりから自身を抜き去った。

「ぃやぁああ…っ」

快感を奪われ、健多が泣き出す。

「ひどいっ…くれるって、ゆったのに…!」

普段からは考えられないほど素直に快楽を求める健多は、まるで快感を糧にして生きている生き物のようだ。

淫らで、とても可愛い。俺は膝の上で腰を振っている健多の髪をそっと撫でてやった。その感触にすら快感を見つけ出しぷるっと震える。

「ほら泣くな…横になって自分でしてみろ。そしたら俺のをたっぷりやる…できるな?」

「……ホント?」

「ああ。今度こそ本当」

笑うと、健多はしぶしぶといった様子で俺から離れ、シーツに横たわった。

しかしさすがに自分でするのは抵抗があるようだ。

前を隠すようにして、チラッと俺を見上げる。

「そんな目をしてもダメだ。できないんなら、もうやらない」

「やっ!」

よほど快楽が欲しいのだろう。

今度はあっさりと股間を晒し、細い指で自分の性器を慰め始めた。

「……ふ、ぅんっ、あ、あ、あ、あっ、あぁんっ」

チュクチュクと拙い手つきで茎を擦り上げる。快感に腰が浮き上がり、後ろの濡れた蕾までが丸見えだ。

「先っぽも」

「んっ……ひっ、ひゃあぁんっ…!」

口ではイヤと言いながら、健多は先端を指でくるくると弄る。

ペニスの中で自分が一番感じる場所を刺激し、もうたまらないのだろう。

もう片方の手は言わなくとも膨らんだ睾丸をコリコリとなぶり始めた。

いつも俺がどうやって自分を気持ちよくさせてるかを思い出し、それを真似ているのだ。

「いま自分がどんな顔してるかわかってるか…?ぐちゃぐちゃで、すげーエロい…」

「ぃやっ…や、ぁああんっ……!」

ピュッ……ピュルッ…

クスリで浮かされたカラダには自慰すら刺激が強すぎたようだ。健多はピクピクとペニスを震わせて射精した。

「…もう何度目だ?だいぶ薄くなってきたな」

荒い息をついて陶然としている健多の腹に飛び散った白濁。それを指に絡めて頬に撫でつけてやる。

「ぁっ……も、もう、ちょうだぃ…」

………そろそろ限界か。

「わかった。脚、開け」

小さく頷いて健多が素直に脚を開く。

腰を引き寄せてやると、奥の穴が待ち望んだ快楽への期待にひくんと大きく開いた。

その穴へ灼熱の先端を押し当てる。

「……たっぷり味わえ」

ズチュッ!!

今度は焦らさず、一気に突き入れてやった。

「ぃっ!…ぁっ、っ、っ……!!」

ビクンッ!!ビクッ!

健多が恍惚とした表情で大きく痙攣するが、その性器からは先走りがわずかに飛び散っただけだ。

「きもちよすぎて…声も、精液も出なかったか…」

続けて跳ねるカラダを抑えつけ、最奥まで届かせたペニスを激しく出し入れしてやる。

奥に叩きつけ、小刻みに揺らし、健多の目が虚ろに彷徨いだしたのを見計らって今度は浅いところを攻める。

限界まで膨らんだカリでペニスの裏側にあるしこりを潰すように擦ると、健多は絞り出すような喘ぎ声を上げて泣いた。

「ぃや、ぁああ、あ、あ、あ、あぁん、ひぃっ、あ、ぁあああぁっ……!!」

抜くときはゆっくりと、突き込むときは中を押しつぶすように一気に。

ゆさゆさと上下にも揺さぶってやればイイトコロにたっぷり当たるのだろう、嬉しそうに中が締まった。

食いちぎられそうなその内壁を俺は存分に味わう。

熱い。

内側が火傷しそうなほどの熱をもっている。健多が感じている熱はこんなものじゃないだろう。

きっと頭の中は真っ白になって、いま自分が何をしているのかさえわかっていないに違いない。

「それでいい…全部、忘れても、いい…」

大きく腰をグラインドさせ、ドロドロにとろけた中をかき回してやると、もう涙すら出ないのか健多は俺に揺さぶられるままに悲鳴をあげるだけだった。

「ひぅっ!ひぃっ、ひっ、ぃっ…る、ひとぉっ…!」

虚ろな目をこちらに向けて俺の名を呼ぶ。

「ここにいる…お前を、こんなにぐちゃぐちゃに犯してるのは、この俺だっ…!」

足首から手を離し、びたんびたんと跳ねて蜜を飛ばすペニスを弄ってやる。

感じる後ろの穴と性器を同時に刺激し、健多をさらなる快感地獄に突き落とす。

「ひっ、きっ…き、もちいいっ…!きもち、いいよぉっ…!」

理性をかなぐり捨てた健多は感じるままに声を上げ、譫言のように「きもちいい」と繰り返す。

そのいやらしい言葉に、俺のささやかな理性も跡形もなく弾け飛んだ。

「くっ…!」

獣のように、己の欲望のままに健多の内壁の蠕動を貪る。

めちゃくちゃに、壊すことすら恐れずに。

「あ、あ、あぁんっ、ひゃぁんっ、だめぇっ、やんっ……や、や、やぁっ、も、イっ、イくぅっ……やぁああああぁん……!!!」

健多が、悲鳴を上げて射精した。

俺の怒張したモノを食いちぎらんばかりに襞を蠢かせ、壊れたオモチャのようにカラダが痙攣した。

健多が最後の精液を力無く垂れ流す様をじっと眺めながら、俺は溶解炉のような体内に悦楽の証を激しく叩きつけてやった。











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