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紘六×成紀
告白



卒業生がみんな退場した。

この後は、グラウンドで卒業生を見送ることになっている。

卒業生の中には両手一杯に手紙や手作りだろうか?お菓子が入っているのかこ洒落た包みを持った人もいる。

まぁ
皆女なんだけど....

こんな時、女はいいよなと思ってしまう。

女同士なら手紙とか手作りのお菓子とか渡しても別にあんまおかしくないけど...

男同士では...
周りの目がちょっとね....

だから俺は、人目につかない所に成紀君を半分無理矢理ひっぱり、連れてきた。
(ちょっと強引だったか)
成紀君は何だよ?と不審な顔をしている。(そして若干キレている。)


いろいろ考えることはあるが、俺にはこれ以上思考をめぐらせるほどの余裕はなくなっていた。

だけど、言いたい言葉は喉につまっているみたいになかなか出てこない。

しばらく、多分ほんのちょっとの時間のはずだが、俺が何も言わずに黙っていたもんだから、

「何もないならもう行くぞ」

と俺に背を向けようとする

「ちょっと待って!!」

俺は反射でそう叫んだ。

何だよ?とめんどくさそうにまた俺の方に成紀君が向き直る。


俺は覚悟を決め、成紀君に一歩近づいた。

ゴクッと唾を飲みこむ。
喉を潤したつもりだったが、何にもならなかった。むしろ余計に渇いた気がした。








「好きでした!!」

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あきゅろす。
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