紘六×成紀 さっさと決めろ!! と、メニューに目を向けていた成紀がふと顔を上げた。 視線がぶつかる。 成紀は怪訝な顔をすると 「何だよ!メニューも見ないで。早くお前も注目何にするか決めろよ!!」 と軽くキレた(汗) 俺は慌ててメニューを手に取ると、何にしよっかななどと適当なことを言いながらメニューをめくった。 そうしていると 「ご注文はお決まりになりましたか?」 とさっきと同じ店員が聞いてきた。 成紀が自分のはもう決めたもんだから、注文を言うと、呼び鈴を押したのだろう。 これでと、成紀は店員に注文を告げると、お前も早く決めろよと言わんばかりにテーブルの下で俺のすねを蹴ってくる。 店員も忙しいのか、早く決めて下さいと無言で訴えかけていた。 かなり焦った俺は開いていたページに載っていたメニューを慌てて注文した。 [*前へ][次へ#] |