[携帯モード] [URL送信]

非日常スパイラル



リュウの親衛隊らしい彼は、俺より小さくて可愛い少年だ。まさに、漫画や小説に出てくる、美少年って感じで、なんか負けた気分。



襲ってる相手がリュウじゃなかったら、喜んで萌えさせていただいたんだけど。
さすがに、腐男子の俺でも浮気現場では、萌えませんよ。




そんなことを考えていたらリュウが、少年のワイシャツに手をかけようとしていた。


だが、まさにバットタイミング!
ズボンに入れていた携帯から着信音が鳴り響く。

畜生、どこのドイツだ、後でシバき倒してやるっ!



あわてて着信音を止めるが、リュウは明らかに気分を害したらしく、眉根を寄せている。
しかもなぜかチワワ少年君がちゃっかりリュウに抱きついていた。



(あーっ!!何抱きついてんだー、俺でさえ一週間我慢してたのにっ・・・!)



「チッ!どこのどいつだ!出てきやがれ!」


チワワ少年君に気を取られていて、リュウが目の前に来ていたことに気がつかなかった。


「オイ!お前・・ッ!」



茂みに隠れていた俺は、あっさり見つかってしまう。



[*前へ][次へ#]

4/8ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!