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非日常スパイラル


「そんなにいうなら抱いてやるよ」
「本当ですか!?」


喉まででかかっているのに、答えが分からずモヤモヤする。


モヤモヤを解消するため!
そうけっして、萌えシチュを見たいからとかそんなんじゃないからっ!

誰に言い訳しているがわからんが、恐る恐る声の主が見える位置に移動して、繁みの間からこっそり声の主を探す。




「・・・ッ!」



思わず声がでそうになり、両手で口元を押さえ、必死で我慢する。
道理で聞いたことのある声なわけだ。





そこにいたのは、俺の恋人のリュウこと西園寺龍夜(さいおんじりゅうや)だった。



(リュウのバカ!まったくすぐ浮気するんだからっっ!腐男子的にはオイシい場面ではあるけど……萌えない……)



やはり、恋人としては、こんな場面見過ごすことができない。


かといって、なんか出ていきに雰囲気だし……


さて、どうしたものか。



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