非日常スパイラル
3
「そんなにいうなら抱いてやるよ」
「本当ですか!?」
喉まででかかっているのに、答えが分からずモヤモヤする。
モヤモヤを解消するため!
そうけっして、萌えシチュを見たいからとかそんなんじゃないからっ!
誰に言い訳しているがわからんが、恐る恐る声の主が見える位置に移動して、繁みの間からこっそり声の主を探す。
「・・・ッ!」
思わず声がでそうになり、両手で口元を押さえ、必死で我慢する。
道理で聞いたことのある声なわけだ。
そこにいたのは、俺の恋人のリュウこと西園寺龍夜(さいおんじりゅうや)だった。
(リュウのバカ!まったくすぐ浮気するんだからっっ!腐男子的にはオイシい場面ではあるけど……萌えない……)
やはり、恋人としては、こんな場面見過ごすことができない。
かといって、なんか出ていきに雰囲気だし……
さて、どうしたものか。
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