非日常スパイラル
2
しばらく歩いてみても人気がない。
まぁ、時間帯からして事業中だから当たり前なんだけどね。
いるとしたら、不良とかサボりぐらいかな?
「―っ……!」
「………」
「?なんだろ……?」
不意に聞こえてきた音に、足を止め首を捻る。この時間帯にここにいるってことはサボりか……ケンカって訳じゃなさそうだし。
少し疑問に思って声がしたほうに近寄ってみる。
「・・・どうしても・・・僕、あなたのことが好きなんです!」
「断る・・・」
「・・・セフレでもいいです!僕を・・」
近くで声が聞こえたので、つい茂みに隠れてしまった。
(うっわー告ってるよー……。入学早々見れるとは。それにしても………)
理事長室に行くことをすっかり忘れて、聞き耳を立てる。
なぜなら、告られている方の声をどこかで聞いた気がするのだ。
どこだったか・・・。
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