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非日常スパイラル



「失礼します」


礼儀正しくお辞儀をして理事長室に入るリュウ。
俺は、リュウの後ろにくっついて入る。


俺らが入ってきたのに気づいた桜は、書類から顔を上げ、かけていた銀縁のめがねを外す。


「やっと来たのか・・・」


あれさ、めがね外す必要あんのかな?



「あっ、龍夜君細かい説明は任せた」
「・・・分かりました。」

仕事放棄かっ・・・!
ちゃんと説明しようよ!説明めんどいかもしれないけどさ、そこは、理事長が説明すんのが、学園ものの王道じゃん!



内心ツッコミを入れていたら、桜が、スッと上着のポケットから一枚のカードキーを机に置く。

だから、その動作に意味あんのかよっ!?
絶対ないだろっ!



って!あ・れ、はっ!!

「……カードキー?部屋の鍵と食堂などで使う財布代わりの…」
「……まぁー定番だよなカードキーは、後で使い方教えてやるから」

やっぱりか。さすが学園だな。
むー侮れん………


ちなみに、リュウが王道って知っているのは、俺と一緒に(無理矢理・・・?)BL本を読んでたから。

今じゃ、某アニメ店に一緒に買い物行ったりする。


「んじゃー行くか」

「ん?どこに?」
「俺の部屋。学園についてイロイロ説明あるから」
「あぁ、うん、そうだね」

桜が押しつけた、めんどい学園の説明あったんだね……
チラッと桜の顔を見るが、我かんせずと言った顔だ。


「じゃあね、桜!」
「あぁ、暇があれば遊びに来なさい・・・」



「うん、暇があれば来るよっ!」


萌を求めにだけどね。




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