非日常スパイラル
7
そんなこんなで、只今理事長室に向かっている、俺とリュウであります。
あんな道ばたの途中で、いつまでも抱き合ってられないし・・・
それにほら、抱き合ってるところチワワを見られて、騒がれちゃったら、転入早々、制裁されちゃうからねっ!
「レオ聞いてる?」
「ふぇ?な、なに!?」
「聞いてなかったんだな・・」
「すみません」
軽くスリップしてた俺は、笑顔が怖いリュウに謝る。
「確かに、スリップしていいが、場所考えような。ここ外だし・・・まぁ、見られてもいいなら、別にいいんだけど
」
「何の羞恥プレイだっ!」
「冗談だから、そんなムキになんな」
「うー・・・」
人のことおちょくるなんて、リュウも人が悪すぎ!
まぁ、リュウはここら辺の族NO.1『氷華』の総長だから、文句なしに、喧嘩は強いし、確か生徒会長だから、頭もいい。
それに、なんたって・・・
バシっっ!
「いっ!」
「スリップすんなっ」
本日二度目のリュウからのツッコミ。
それにしても、叩くの、もう少し優しくしてほしいなぁ。
そんなことを思いながら、ジンジンする頭をさする……
「それに、理事長室ついたぞ」
「えぇぇえっ!!早っ!?いつの間に」
「レオが、意識とばしてる間にだな・・・」
俺どんだけ、意識とばしてたんだよ……
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