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なんでなんだろうね
忘れる





雲雀さんが好きになったのは凪っていう子



前世ではクローム髑髏として一緒に戦った子





雲雀さんはクロームを妹のように可愛がっていたから、何かに引き寄せられたのだろう





―――羨ましいなぁ






俺には惹かれる要素も引き寄せられる要素もないからこなかったんだ。気づかなかったんだ








後悔しても駄目













雲雀さんの人生を俺が邪魔してどうする



雲雀さんには幸せになって欲しい













俺は全力で雲雀さんの恋を応援し、雲雀さんへの思いを忘れる


















「雲雀さん、こんにちは」

「・・・君」



覚えててくれた

うん。嬉しい


でも忘れないと駄目だよ




「雲雀さんが凪に恋してるって噂で聞きました」

「っ!」



あ・・・焦った

トンファーをかちゃりと構えた


うぅ、やっぱ怖いι



「だったら何」

「あ、あの。手伝いたいなぁーなんて・・」



ガコン!



壁にトンファーが突き刺さる



体中に冷や汗が垂れる



「そんなの要らない」

「そ・・ですか。でも、何か悩み事があったら言ってください!俺、応援してるんでっ」



「失礼しました!」と応接室を出た


これでよかったのか・・・


余計忘れられないんじゃないか



不安が体をしめる







忘れなきゃ・・・










忘れないと・・・・






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